医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第703回
まだまだです

脳の治療というのは、
治療するごとに新しいことがわかってくるのです。
自分でもビックリしますし、
本人もビックリするぐらい良くなります。

昔と違い物忘れはひどいし、体調もよくない。
見ていてもいつ倒れるかというような人が、物忘れも良くなり、
以前は忘れ物を取りに行って、
取りに行ったということも忘れていたのが、
今ではそういうこともなく、
しかも忘れてもすぐに思い出すようになった。

もちろんこういう人ばかりではありません。
平気で人の悪口をいい、あっちでは、こっちの悪口をいい歩き、
こっちではあっちの悪口を平気で言う。
どこでもそういうことを平気でしているというのです。
それを真に受けた初めての面識の人は面食らい、
それを信用してしまったりする。
そういう人の治療の相談を受けたことがあります。
相談した人が言うには、
心配になってどうしたらいいものでしょうといいます。
このままでは、誰からも信用されなくなり、
孤立してしまいます。
かわいそうな人なので、どうにかなりませんかというのです。

図1

そこで、脳のマッピングをしてみることにしました。
図1がそれです。
この人は母乳があまり出なかったようで、
こういうことはよくあることです。
そこで、粉ミルクを生まれてから飲ませました。
ところが、粉ミルクというか、牛乳からできたものが
全て脳に合わないのです。
そのため脳のある部分にダメージを与え、
そこの脳神経細胞の発達が遅れ、神経細胞の数が少ないのです。
そのため、そこが担当している感情表現が
あまりうまくできないのです。
左右の前頭葉の外側面と内側面の働きが非常に低下しています。
それと帯状回の働きも低下しています。
前頭葉というのは車でいうと、ブレーキの役目をしますので、
ブレーキの壊れた車と同じ、
それと帯状回の働きが非常に悪いので思い込みが激しく、
誤解したままそれを真実だと思ってしまう所があり、
それと人のはなしを全く聞けない状態にもなっているのです。

図2

図2の眼窩回の所も働きが非常に悪く、傍若無人の傾向があり、
しかも側頭葉の働きがとても悪く、
すぐに悪感情を持ちやすいのです。
ねたむ、そねむ、こばむ、うらやましがるなどです。

それから図1の左側の図の薄いピンク色の部分は
異常なミトコンドリアのため、
エネルギーが過剰生産され、
病的に働きすぎるようになっています。
そこは人の節度を司るようで、
ここが働きすぎると節度がなくなるようなのです。
人を人とも思わなくなるようなのです。

相談者に言いました。
このような状態なのですが、
この神経細胞の不足は治療できると思います。
それが増えていくと、良くなる可能性があります、と。


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2008年7月30日(水)

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