医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第697回
ひとは見かけに騙される

脳を調べていくと、
その人がどういう考えの持ち主かということが
ある程度わかるようになっていくのです。
いろいろな考え、感情、
とっさの時にどういう態度をとるかなど、
それらは摩訶不思議なように思われるかもしれませんが、
そういう様々なことも脳から発しているというのは、
当然のことなのです。
脳を調べながら、相談にのっていると、
なるほどということが脳で起こっているのです。
その部位が特別働いたり、働きが悪くなったり、
病的に働きがよくなったりと、
その変化は脳の現象の知識が増えれば増えるほど、
脳はブラックスボックスではないと思えるようになるのです。

ある人を好きになるということがあります。
その時に自分を基準にすると
大きな間違いをすることになります。
相手の行動を良い方に良い方に解釈し、
ここも、あそこも、こっちのすみっこも
皆いいと思ってしまうのです。
見かけの裏にかくされた本当の姿が
ちらちらと表面にでているにもかかわらず、
そういうものには、目をつぶってしまうのです。
おたがいに知りあった時は
いい所だけを見て交際するわけですから、
脳の中にかくされたある部分というのは、見えないわけです。
でも、その人がどういう人かというのは、
脳を調べるとほぼ予想ができるのです。
脳の働き具合の持って生まれたものと
後から加わったものとでなりたっているのですから。

それに脳を治療すると、本来の才能が芽生えてきて
相手と話しが合わなくなる事もおこります。
なんでこういう人と結婚したのかな?
と思えるようになることです。
本質を見分けられるようになると
見かけで騙されるということも少なくなると思います。
本来わたしたちには、
直感力というものがそなわっていますので、
あれこれと理論づけして好きになった相手よりも
ふさわしい相手を見つけられる可能性があります。
でも、その直感力を発する脳の部分の働きが悪いと
変なことになる時もあります。

見かけはいいけど、中味はこういう人だよと教えてあげても、
はい、そうですかと割り切れる人はひとりもいないようです。
ドラマチックな人生を書いた小説の方がよく読まれるのと
同じなのだと思います。


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2008年7月16日(水)

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