医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第696回
スピード社の水着

今話題のスピード社の水着は、
水の抵抗力を減らしたために、タイムが縮まった
というふうに解釈しているようです。
それも本当でしょう。
しかし、どうもそう思えない現象もあるのです。
みながみな良いタイムをだしているわけではないことです。
水着にも合う合わないというのもあります。
ですから、タイムが上がらず
逆に下がるということも起こると思います。

ところが先日のテレビを見ていて、
今までの水着とスピード社の水着を来た時の
比較映像がでていました。
その時の脳の働き具合を調べてみたのです。
スピード社の水着を来た時は、
その映像では当然良いタイムがでていました。

図1

図の1は大脳皮質の外側面、左右の腕などを動かす部位です。
ピンク色の部分です。

図2

図2は大脳皮質の内側面、左右の足を動かす部分です。
これらの部分の血糖値やアセチルコリンなどが、
普通の水着を着た時と比較して、
スピード社の水着を着た時は、その数値が5倍も多いのです。
本人も周りの人達も、
今までと同じように手足を動かしていると思っているはずです。
ところが、そうではないのです。
水をかく、その動作の一つ一つが全然違っているのです。
パワーシャベルのアームを動かす力が5倍も違うと考えると
一目瞭然だと思います。

そういう現象が目には見えないけれど
身体のなかではおこっているのです。
水着を開発した人は、
体形が抵抗力を少なくしていると思っているでしょうが、
実は意図するところとは違った所に作用していたのです。
そういうことが可能になるような開発をしないと
これからは遅れるでしょう。
脳のパワーを格段に高める。
そういうことも脳を調べる方法でわかってくるのです。
調べ方の問題なのですが。

日本のスポーツ用品の会社ももっと脳を研究しないと、
ただ見える身体だけを考えていたのでは、時代遅れになります。
マラソンでも、100メートルでも原理は同じです。
日本の100メートル走者の脳が問題なのです。
アメリカの選手がなぜ走っている最中にけいれんを起こすか
という問題も解決できるのです。
脳をもっと知れば割合に簡単なのです。


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2008年7月14日(月)

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