第689回
脳をブラックスボックス化し過ぎていませんか
歩く、見る、文章を読む、身体を様々に動かす、
恋人に表現豊かにラブレターを書く、美味しいものを作る、
美味しいものを味わう、ハイハイする。
独り立ちで歩く。怒って泣き叫ぶ。奇声を発する。人見知りする。
どのような行動をするにしても、脳がそれを司っているのです。
同じ年ごろに同じような事が普通にできない。
飛び抜けて出来なくても普通にできないというのは、
脳に問題が発生しているという事に
気付いていてもいいはずです。
気付いているのかいないのか、
さっぱり分からない治療法を提唱している人達もいるのです。
そのような行動をする!
それが正常であっても異常であっても
脳がそのように働いているから、
そのような行動をするのです。
または、働くべき時に働いていないから
そのように行動する時もあるのです。
脳というのは、血液脳関門があるから、
そう簡単に細菌やウイルスが入り込めない
と考える考え方がおかしいと考えないのでしょうか。
脳というのは、割合簡単に細菌やウイルスが入り込み、
それが大量に入り込まなくても
症状としてはなんとなくおかしい状態のを作るのです。
今の検査で異常と検査値が出るまで
正常と考える方がどうもおかしいのでないか。
そう考えない人の方が多すぎて、
問題の発見を遅らせていると思います。
精神病にしても、
おかしな精神状態を起こす神経伝達物質だけに注目して
なぜその伝達物質の異常を引き起こす脳の生物学的な異常に
注目しないのでしょうか。
脳のある部分からでる神経伝達物質の減少あるいは過剰は
その部分に細菌やウイルス、
あるいは微細な脳梗塞が原因で起きていて、
それを治療すると良くなっていくという事実を見ている人は
少ないのでしょう。きっと。
漢方薬にはそのような治療する手段があるのは
もっと知らないと思います。
脳をあまりにも巨大だと考え、足で歩く、馬で行く、
そういう時代に自分の住んでいる所が
地球全体だと考えている人と同じようなことをしていませんか。
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