医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第685回
同じ人のマッピングでないの?

図1

図2

図3

図を見ていると
前回と同じ人の脳のマッピングでないかと思うでしょう。
しかし、違う人の脳のマッピングなのです。
同じ所に同じようなダメージが脳にあると、
似た罪を犯すようになるのです。

このような状態の人は外からは見て、容易に判断がつきません。
そして、そのような犯罪の予備軍の人は結構いるのです。
まわりの人が見て、行動が少し違うけど、
そんなに飛び抜けて外れているわけではないのですから、
あまり気がつかない時もあるのです。
そしてこのような状態になっているというのは、
本人にも周りの人にとっても良くないと思います。
このような脳の状態というのは、
治療しようと思えば治療できるのです。
そして、そういう可能性があるというのに、
それをそのままにしておくというのは、問題があると思います。

しかし、事はそう簡単ではないのです。
本人が自分を冷静に見つめて、脳がおかしいのでないか、
治療の必要があるのでないかと思わないことです。
自分がおかしいと思う人というのは、
それなりに脳の働きが非常に良い人です。
しかし、ある部分の脳の働きが悪くなると
そう思えないようになるようなのです。
自分は全く正常だ、おかしいのは周りの人だ
というふうに思っている人もいるのです。
いずれにしても、その人の行動というのは、
脳の状態と一致するのですから、正常から外れているというのは
(何が正常かということも問題になるのでしょうが・・・)
それと一致した所に働きが悪くなっている部分があるのです。

前頭葉の眼窩回、前頭前野、側頭葉、帯状回、それに側坐核、
この側坐核の働きの極端な低下があるということは、
前回のコラムで述べませんでしたが、
ここにも前回のコラムのマッピングでも働きの低下があるのです。
味の良くわかる人というのは、
人間的にもすぐれていると言ってもいいのですが、
重大な罪を犯す人の脳の働きが極端に悪い所が、
非常に働きがいいのです。
味のよくわかるということは、非常によくわかるという意味です。


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2008年6月18日(水)

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