医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第675回
うつ病は、まずこうして治療してみる

うつ病も自然に治る人もいたりします。
この自然になおる人は
治るような細菌が脳のうつを起こす部位に
潜伏感染しているからなのです。
ごくありふれた細菌で、話を聞くと
なんだ、そんなものが原因だったのかということになります。

うつ病の場合は、統合失調症と違い、
A型インフルエンザウイルスが
視床前腹側核と側頭葉に反応します。
それから髄膜炎菌が被殻と淡蒼球に反応します。
これを治療すればいいのです。
これを見ると、ひどい風邪を引いて、
その後から、どうもおかしくなったという事もありうるわけです。
たまたま、A型インフルエンザウイルスと
髄膜炎菌に感染していて、呼吸器系は治ったのに、
それが脳に入り込んでいて、
脳は治っていないということも有り得るわけです。
その他の細菌やウイルスの潜伏感染でも
このようになることもあります。
いずれにしても、
この部位に感染した細菌ウイルスを治療すればいいわけです。

ここに効く漢方薬としては、これで全てというわけではなく、
これ以外にももっと別の漢方薬がいい人もいますので、
そこは誤解をしないようにしてください。
柴胡加竜骨牡蛎湯と白朮散と当帰芍薬散。
桂麻各半湯と当帰散と柴胡桂枝湯。
桂枝加芍薬湯と柴胡桂枝湯と当帰散。
茵五苓散と当帰芍薬散などです。
なんども言いますが、脳というのは、
左右で処方が違う場合が多いのです。
側頭葉の治療でも、
右が桂麻各半湯で左が当帰散というふうになります。

うつ病がひどくなり、死にたくなったり、
死のうとしたりすることもあるかと思いますが、
うつの中味は脳への細菌やウイルスの感染で起こるのだ
ということをしっかり考えてほしいのです。
細菌やウイルスにあやつられてはダメです。
同じような深刻な事が身に起こって
ニッチもサッチもいかなくなっても、
死なない人は死なないのです。
なんとか乗り切れる人は、
脳のうつを起こす部位に細菌やウイルスの感染がない人なのです。
そして、うつを起こす部位の脳の働きがとても良い人なのです。
そこの働きを良くしておくといいのです。

精神的にも肉体的にもストレスがたまると抵抗力が落ちてきて、
脳への細菌やウイルスが入り込みやすくなっているのです。
うつも胃が痛いとか腰が痛いとか下痢しているとかと
同じなんだと考える事です。
脳のその部位に細菌やウイルスの感染があり、
働きが悪くなっていて、症状がでているのだということを。
そこを治療するとなんとかなるのです。


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2008年5月26日(月)

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