医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第644回
アレルギー性鼻炎

今頃の季節になると暑くもなく、寒さもそれほどでなく、
いい季節になってきたと感じる人と、
くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどで
大変な思いをする人がいると思います。

人は花粉症といい、スギ花粉が原因だとさわいでいます。
しかし、この現象を見方を変えてみると
サイトメガロウイルスやライノウイルスの感染症
と見る事もできるのです。
鼻水ジョロジョロというのは、ライノウイルスが原因、
痒くてどうしようもないというのは、
サイトメガロウイルスが原因と考えて治療しても
うまくいくことが多いのです。
花粉にこのようなウイルスがくっついていると考えると、
スギ花粉が多いところに行ってもなんともない場所がある
という不思議な事がうまく説明ができるように思うのです。
花粉にこのようなウイルスがくっついていない花粉では
ウイルス感染が起きないので、
花粉症がでないということがあるのです。

外界の温度が高くなると花粉症が治まるということもあります。
体温がある温度を超えると、ピタッと花粉症がおさまる。
その現象の説明は、
細胞のミトコンドリアの働く適正な温度に
個人差があることで説明がつくようなのです。
風呂に入ると花粉症がおさまる人もかなりいると思います。
いつもなんでだろうと思いながら、暮らしていると思います。
その説明の的確な答えが返ってこないのですから。

脳や身体の免疫システムをつかさどる細胞のミトコンドリアは
細胞のエネルギーを作り出しています。
別に免疫システムだけではなく、
一般の細胞もエネルギーを作るのは、ミトコンドリアなのですが。
ミトコンドリアの働き具合を温度の変化でみると、
その人のミトコンドリアには
働くのに丁度いい温度があるのです。
花粉症の人を見て、
その体温をオーリングテストで測定してみると、
37度のあたりが丁度
ミトコンドリアの働きが悪くなる温度になっているのです。
それよりも温度が上がっても、下がっても
ミトコンドリアの働き具合は回復してくるのです。
多くの人にとってちょうどいい季節だなという時が
まさに花粉症の人にとっては
非常に悪い季節になっているのです。
この季節が過ぎると、また体温が上昇し、
ミトコンドリアが良く働く状態になって
免疫システムが回復してくるのです。
または、逆に寒くなってくるとまた
ミトコンドリアの働きが良くなる人もいるのです。

心臓などの筋肉のミトコンドリアが
どのぐらいの体温でも働きに異常を来さないか
というのを調べると、
冷たい海に落ちても即座に心臓が停止してしまう人と
そうでない人と見分けられるのです。
それほど極端ではなくても、
寒さに強いとか暑さに強いとかいうのも、
このミトコンドリアの働く温度域の違いによって
説明が可能のようです。
花粉症もちょうどいい季節に
ミトコンドリアの異常を起こさないようにできる漢方薬を
服用すると解決するようです。


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2008年3月14日(金)

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