医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第628回
自分の脳の働きがおかしい・・・

色々な人をみていると、
なるほどこれは凄いなと思う人もいます。
ある人は、自分が10代の頃の打撲によって、
脳のある部分の働きがイマイチ良くないということに気付き、
それをなんとかしてほしいということで治療していました。
ここがまだ良くなっていないので、
ここを治療する方法はどうしたらいいのか、
この種のハーブなどを使用すると良くなるのではないかとか、
自分で色々と工夫して、それを見つけてくるのです。
これとこれと組み合わせるといいようなのだが、
それはどうなんだろうとか。
それがまたほとんど的を得ているのです。
そういう人の脳を見ていると、
なるほど、本人が指摘している所が
問題があるように見えるというか、感じ取れるというか、
そういうふうに思えるのです。
その感覚というのは、
他の人からどうしてそうなのかと訪ねられても、
うまく説明がつかない類いのものなのです。

また、ある人は自分の脳の中の様子を感じ取れる人もいて、
その事と衣食住などとの関連が如実にわかる人もいるのです。
この食べ物が脳のこの部位にダメージを与えるようだとか、
これを着ると、この脳の部分の働きがおかしくなるとか、
そういうふうに自分自身を冷静に、そして的確に表現する。
それがまた実にピッタリと言い当てているのです。
そういう人達を見ていると、
脳の働きというのは、ものすごく幅が広く、
どれが標準なのですかと言われても、
これが標準ですと簡単に言えないような気がしてしまうのです。

また、ミシュランの三つ星の人達の脳を見ていても、
どうみても三つ星になるわけがないような
脳の持ち主もいるのです。
食べ物は脳が作るものですから、
できたものは全く脳の働きと一致しているのです。
また、選ぶ人もその脳の働きを示しているわけで、
誰を選ぶかというのは、
選んだ人の脳の働き具合を示していることになるのです。

それと対照的な人もいます。
自分の脳の働きがおかしく、行動に問題があるのに、
自分は絶対におかしくない、
自分は正常だという風に言い張る人もいます。
そして時々暴力的な行動に走ったりするのです。
不思議なもので、病院に自分から訪れる人は、
働きの良くない部分、
おかしな部分を認識しているわけですから、
それを認識できる他の正常に働いている部分というのは、
とても良く働いているのです。
正常に機能していない部分を治していくと、
見違えるように良くなって行く。
そして次第にそれが性格だと思われていたようなものでも、
そうでなかったことがわかるように変わっていくのです。
脳への打撃、脳への細菌やウイルスの潜伏感染、
あるいは脳への食べ物によるダメージ、
こういったものが働きを正常でなくしていくし、
機能の低下を起こしているのです。


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2008年2月6日(水)

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