医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第626回
進行後の治療などは?

前回のコラムからの続きです。
進行した統合失調症の大脳皮質の異常な所を
青色でマッピングした図です。

図1

図2

図3

一目瞭然!
どこにも正常な大脳皮質がないことがわかると思います。
ここまで来ると鬱病と合併した症状が出てくるのです。
脳のどこの部分に異常があるかで症状も少しずつ違って来ます。
ここまで来るとお手上げと思ってしまう人がほとんどでしょう。
このマッピングを見せられると相当ショックを受けるはずです。
しかし脳は変化し続けるのです。
良い方向にも悪い方向にも。

毎日何気なく食べているものが
脳にダメージを与えて統合失調症の原因を作っているなんて
誰も考えたこともないと思います。
しかしその事をよく理解しないと治療はうまく行かないのです。
この人の場合は、治療する漢方薬は
黄今湯、白ジュツ散、半夏厚朴湯の3処方がいいと思います。
病気の経過によって効果がある漢方薬は変化していくのです。

それからこの病気の人は多くの食べ物が合わない事があるので、
顆粒の賦形剤の含まれているものは効果がない時があります。
それでこの図の人は
どういう食べ物が合うか、合わないかを調べて見ると、
ほとんどの食べ物が合いません。
合うものとしては、
ほうれん草、キュウリ、キャベツ、レタス、ゴボウ、
ごま、サツマイモ、蓮根、塩さば、塩カツオ、塩マグロで
この人に合う塩を使用して調理したもの。
ですから、これらを食べ続けると
症状も改善して来ると思います。
野菜中心であと魚ですね。
その人に合うものを探して食べて貰う事が大事です。

オーダーメイド医療でないとしっくりといかないのです。
また住む場所で免疫力が高まったり低下したりするので
この事も考慮に入れる必要があるのです。
手間暇がかかるようになっています。


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2008年2月1日(金)

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