医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第625回
統合失調症が進行すると

心を探る脳科学、ナンシー・アンドリアセン著、NHK出版
には統合失調症について書かれページがあります。
その中に統合失調症の画像が載っているページがあります。
初期の画像と進行後の画像です。
初期の画像からこの人が出生時に受けたダメージを
ピンク色でマッピングしてみたのが図1から図3までです。

図1

図2

図3

生まれた時から
相当ハンディを背負っていることがわかると思います。
このピンク色のダメージがない人は
成長して統合失調症になる可能性は非常に少ないと思います。
このダメージを治療する漢方薬は
この画像の人の場合当帰散です。
これでこのピンク色に塗っているダメージのほとんどが
良くなる可能性があります。

精神病も脳という臓器の働きの不具合から来ているのだ
という事をはっきりと認識する必要があるのです。

次の図は橙色に塗っている所が異常な大脳皮質です。
白抜きの所は正常に働いている所です。

図4

図5

図6

これが統合失調症の初期の状態なのです。
出生時のダメージとオーバーラップする部分もあります。
この橙色のダメージを治療する漢方薬は
この人の場合は桂枝麻黄各半湯です。

誤解するといけないので言っておきますが、
漢方薬を自由自在に臨機応変に使える事が大事なのです。
同じ漢方薬を投与されているからと言って、
その人が統合失調症という事にはなりません。


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2008年1月30日(水)

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