医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第617回
脳のどこが違うの? 野球、マラソン、バスケット…

以前に一流のスポーツ選手は
最低こことここが働いていることが条件です
ということを書きました。

その後調べてみると、
バスケット、野球、
長距離ランナー、短距離ランナーなどの選手になるのは、
当然、以前のコラムで書いた所が働くことはもちろんですが、
脳の良く働く場所の違いで、
得意な種目ができあがるようなのです。
練習したから、それが得意になったというのではないようです。
もともと脳がそのように働くようにできていた結果
そのようになったという方が正しいようです。

あのバスケットのマイケル・ジョーダンが
野球に挑戦しましたが、
どうも野球とバスケットとは脳の働きの良い場所が違います。
だから上手く行かなかったと思うのです。
バスケットに脳の働きが近いのはサッカーです。
手と足の違いで脳の働く場所は
かなりオーバーラップしているのです。

図1

図1は小脳の上面です。
右側の赤く書いた領域が
バスケットが得意な人のよく働く部位です。

図2

図2は、小脳の下面です。
色違いで領域を示しています。
バスケット、サッカー、100メートルなどの短距離ランナーの
良く働く部位を示しています。
万能選手はいるにはいるのですが、
どれもこれも超一流という人はあまりいません。

図3

図3は大脳の下面なのですが、
側頭葉の下面の右側が良く働く人が短距離、
左側が良く働く人が長距離に向いています。

図4

図4は左大脳皮質ですが、
紫の領域が野球の得意な人の良く働く場所です。

図5

図5は右大脳皮質です。
左と同じ部位なのですが、右側の部位が良く働く人は、
サッカーとバスケットが得意なようです。

図6

図6は左大脳内側面です。
紫が野球、緑と青が長距離と短距離の得意な人です。
ここは長距離と短距離ランナーとダブっています。
陸上の選手はここが良く働かないとダメなようです。

図7

図7は右大脳内側面です。
野球選手の良く働く部位があります。

こうしてみると、野球というのは、
大脳のあちこちが良く働かないといけないようです。
様々な選手を調べてみると、
方向転換した方がいいのにと思われる選手もいました。

 


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2008年1月11日(金)

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