医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第605回
この病気には、この漢方薬という・・・

時々ある質問に、
こういう病気ですが、どのような漢方薬が効くのでしょうか
ということを聞いてくる方がいます。

確かに、こういう症状があって、
こういう病名だとこれこれという処方がいいですよ、
というふうに解説している漢方の本があります。
それで、うまく的中して効果がある場合もあります。
しかし、そううまくいかない場合もあるのです。
全く同じような症状があっても、
微妙に違う処方が効く場合があるのです。
そして、その微妙さ故に戸惑う事が多いのです。
脈を診ても、お腹を触っても、舌を診ても、話しを聞いても、
これほど情報が沢山あるのに、
ピッタリと効く漢方薬が選べないということがあるのです。

そして、最初はかなり効果的に効いても
残った症状には、同じ漢方薬が効く事はまずなくて、
処方を変えないといけない場合の方が多いのですが、
今度は話しを聞いても、
お腹を触っても、舌を診ても、脈を診ても、
なかなかピンとくる処方がわからない場合が多くなります。
そのポイントがピンとくる人は
上手な漢方医ということになるのでしょうが、
私の場合はそこがうまくなかったので、
いつまでも埒があかないやぶ医者の類いでした。
それを診方を変えて、
Oーリングテストを使用すると目からウロコの状態になるのです。

胸部のX線写真を診て、
あれこれと探しても、よく解らないものが、
最近の進歩的な方法ではなるほどと納得のいくような画像が
得られます。
居ながらにして身体の中身が
手に取るようにわかる時代になってきたのです。
昔の漢方の名医扁鵲のように
誰でもがなれる時代になってきたのです。
ところが、診断はできても、
治療方法があまり進歩していないために、
抗生物質などを使用した方法や外科的な方法以外では、
漢方の方が長所があるようです。
それを選ぶ手段としても、
またどこに病のもとがあるかということを見つける手段としても、
大掛かりな機械を必要としないOーリングテストというのは、
誠にいい方法なのです。

話しが余計な方向に行きましたが、
要するにこの病気にはこの薬
というふうにはいえない事が多いのです。
医療というのは、オーダーメイドでないと
ピッタリくる治療というのは、ないのです。
サイズが合えばあとはどうでもいい、
というような治療だとどうしても、
あちこちギクシャクしてくるのです。
それが副作用であったりするわけです。
靴を選ぶ時でも、サイズはもちろん、
革の材質や色、踵の高さ、紐の材質、中側の革の材質など
その人にピッタリのものを選んだ方がいい靴に決まっています。
そういう靴というのは、まれにあります。
でも、そうめったにお目にかかれません。
治療もそれに似たように、
そういうふうにしてはじめて気分の良い治療
ということになるのです。
それを目指しているのですが、その価値を認める人は少数派です。





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2007年12月17日(月)

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