第603回
うつ病
うつ病と診断されている人を見ていると、
脳の帯状回や扁桃体などや尾状核など
様々な脳の働きが低下しています。
うつと統合失調症の合併
と言った方がいいような状態の人が多いのです。
そして、脳への細菌やウイルスの潜伏感染ももちろんあります。
しかし、それらを徹底して治療した結果、良くなる人もいます。
しかし、それでも尚はかばかしくない人もいます。
その原因というのが、
お母さんのお腹の中にいた時のトラブル
(妊娠している人のお腹の赤ちゃんを調べてみると、
そこの脳には既に低酸素症、脳挫傷、
脳出血の反応がある人もいるのです)や
生まれる時のトラブル(低酸素症、脳挫傷、脳出血など)
が引きがねになっている事が多いのです。
生まれる時には狭い産道を通ります。
その結果、脳は圧迫されて、
左右の大脳の合わさった真ん中に
トラブルが起ることが多いのです。
そのため、そこの大脳皮質などの働きが低下して
うつとか統合失調症の下地ができあがるのです。
それが成長するにつれて、そこを起点として、
ダメージが広がっていき、
症状がでてくるようになると思われます。
治療はまず、潜伏感染している細菌やウイルスよりも先に
出産時のダメージを治療することが効果的なようなのです。
最近もあるうつ病の人を治療していて、
出産時のダメージを先に治療したら、
それだけでもうかなり症状が好くなってきました。
大脳や小脳、延髄や橋にもダメージは存在しますので、
それらを徹底して治療することが大事です。
そして大脳の外側面と内側面とでは
処方が違うことがありますので、
その都度適切に処方を変えていく事が大事なのです。
ここまで治療したら、
今度はこっちは違う処方というふうになっていますので、
そのように処方を変えていかないと
適切には治療できないのです。
ここいら当たりが
Oーリングテストを用いた漢方薬の処方でないと
うまくいかない事が多いと思うのです。
ずっと同じ処方を出し続けるというのは、
それが効果があるような生活をしているか、
漫然として効かなくなっているのに飲み続けているかなど、
色々原因があると思います。
うつ病でも、漢方薬で治療する時は、
処方が変化していくのが当たり前と思った方がいいと思います。
あとは、脳の帯状回などにダメージを与える食べ物を
控えることです。
脳全体にダメージを与える食べ物もあるし、
局所的にダメージを与える食べ物もあるのです。
左側の脳にダメージを与えるものもあるし、
右側だけにダメージを与えるものもあるのです。
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