医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第589回
出生時の低酸素、脳出血、脳挫傷

お産というのは、時間がかかったり、
止むを得ず鉗子分娩や吸引分娩などをしないと
赤ちゃんの命にかかわることになる場合があります。
このことは誰をも責める事はできないことだと思います。

そして偶然にもそういうトラブルがない人だと
脳の働きは抜群にいいようなのです。
でも、どこかにこういうトラブルを抱え込んでいる人は
本当に多いようです。
たとえそれがノーベル賞をもらうような人であっても・・・。

そして昔の人はどうだったのかという思いがあります。
春日局は徳川家光の乳母で家光の信頼の厚い人のようでした。
大脳皮質のほとんどには
出生時の低酸素の反応や脳出血、脳挫傷の反応がありません。
従って非常に頭のいい人だったようです。
視床の働きもすべてにわたって良く働き、
直感力や経営の才能も抜群に良かったようです。
但し、右後頭葉の免役システムの部位に
脳挫傷や低酸素、出血の反応があり、
それと橋にもそのような反応がありました。
そのために、肝臓や小腸、肺、甲状腺、
心臓の不整脈などの反応があります。
これらのどれかが後々に
重大な病気に発展していったと推測されるのです。

また、春日局は匂いや物を見る目、
動体視力などは抜群に良かったようです。
しかし、味つまり、舌の感覚は非常に悪く、
味音痴と言ってもいいかもしれません。
南光坊天海という方は徳川家康の絶大な信任を得ていたようで、
当時としては稀に見る長命でした。
そして大脳や橋、延髄にも
上記のような出生時のトラブルが全くないため、
免役システムが非常によく働いていたと思われます。
そして、視床の働きも抜群によく、
色々な洞察力も非常に良い人だったようです。
また感覚的なものにもすぐれたものを持ち、
味に関しても非常にうるさい人だったと思います。
外側膝状体、松果体、視床枕核、不確体の働きは
直感力というか、危険を察知する能力というか、
そういう働きをしますが、
ここに上記の出生時のダメージが残っていると働きが鈍ります。

面高直子著「ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ」(講談社)
を読んだ時、
なぜスティーブ・フラハティ(後田義明)さんが
若くして亡くなったのか、脳のどこがどうだったのか、
その他の人とどこが違うのかを調べました。
脳の働きは良く非常に優秀だったのです。
たった視床などの上に挙げた所の働きが違っていたのです。
これで説明できるものでないということは重々承知しています。
この本は後半になると涙がでてどうしようもなく、
涙なくしては読めない本でした。
一度お読みになったらどうでしょうか。


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2007年11月9日(金)

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