医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第542回
脳底部の免役システムは左側にもありました

大脳底部の免役システムは
右だけにあって左にはない
ということをこのコラムに書きました。
しかし、治療を継続していくと、
どうも右だけでないということが分かってきました。
それは左側に症状が残るのです。
ある程度は右だけでも
左をカバーしているようですが、
完全にカバーしていないことがわかりました。
大脳底部の右側にある免役システムの部位と同じく
左側の大脳底部にもあったのです。
最初に発見のもとになった人が、
たしかに左側に少し症状があったのですが、
それがあまりたいした事もなかったので、
右側だけにあると思ってしまったのです。

右の脳底部の異常を治療してしまっても、
症状がイマイチとれない人がありましたので、
ひょっとして左側の脳底部の異常もあるのではないか
と調べてみると、あったのです。
その異常が治りきっていないので、
左側半身を主として症状が残っていたのです。
そういう事がわかり、
詳しく症状などを聞いて見ると、
左側半身にどうしても取りきれない症状が
大きい小さいにかかわらず残っていたのです。

左側の脳底部の免役をつかさどる所は、
左半身を主としてコントロールしているし、
右側の脳底部は右半身をコントロールしている。
このことから、
両手の中指の第一関節より先の側面をマッサージすることは、
脳底部の免疫の働きを良くする事につながることになります。
時間があれば、
両手の中指の側面をマッサージすることを薦めます。
右の脳底部を治療する漢方薬と
左の脳底部を治療する漢方薬が違うこともわかったのです。
右も左も治療する漢方薬が一致する人もいるのですが、
違う人の方が多いようです。

こういう目で見て見ると、
今までなかなかイマイチ症状が取りきれない人は、
左側の脳底部が治療しきれていなかったのです。
その他にも視床も
左と右では治療する漢方薬が違う事があることもわかりました。
視床背内側核は働きが悪くなるとパニックになったり、
異常に緊張したり、
怖がったりすることに繋がるのですが、
ここも左と右で漢方薬が違う場合があり、
右側だけ治って左側が治っていないので、
いい時もあれば良くない時もあるという状態があるようなのです。

新しい発見があり、
その治療をすすめていくと、
治ってしまう場合もありますが、
症状が残る時があります。
その時はまた考えを新たにして治療を見つけていく。
その繰り返しになります。
その事で階段を一段ずつ上がるように解決していくのです。
どこまでも続く階段を上がるようなものですが、
生きているうちにどこまでいけるのでしょうか。


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2007年7月23日(月)

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