医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第508回
免疫に関与している所がもう一つありました

以前にも書きましたが、
免疫システムに関与している部位が、
大脳の脳底部、小脳の皮質、橋にあると書きました。
この三箇所を治療していると
非常に様々な病気の治りが
今までと違い格段に早く良くなるのです。

でも、多くの人達を治療していて、
この三箇所だけでは治りきらない人もいることがわかりました。
そこで、もっと他にもあるのではないかというので、
探してみると、
小脳の球状核が免疫に関与していることがわかりました。
漢方薬を処方していて、
その薬がたまたまこの部位も治療する薬であれば、
ほとんど全部治っていたのですが、
この部位の治療にならない処方であれば
症状が残っていたのです。
治療してみると、この球状核が我々の免疫システムにとって
非常に重要な働きをしている、
しかも、前の三箇所よりも
ひょっとしてもっと重要でないかと思えるのです。
なぜなら、この球状核を治療する漢方薬は、
前の三箇所の治療が自動的に治療されてしまうことが
ほとんどなのです。

こうして治療してみると、
鬱病や統合失調症は大脳だけの問題でなく、
小脳の働きも関与していることが解ってきたのです。
大脳だけを治療してもイマイチ良くならない時に、
小脳の働きを見て見ると、
そこのうつや統合失調症と
色濃く関与している部位があるのです。
そこを治療して初めていい状態になっていくのです。
その他にも視床枕核も関与しているのです。

この免疫システムを
漢方薬で治療していてわかったことなのですが、
子供の時も大人になっても、
この免疫システムを治療する漢方薬は
あまり変化しないことが解ったのです。
ほとんど同じと言ってもいいぐらいです。
ですから、この免疫システムの働きが悪くなって
様々な病気になった時には、
子供の時に使用した処方と同じ処方が
大人になっても通用することになります。
この処方は人により違い、個人差がありますが、
同じ人であればいつまでも同じようです。

日経新聞の私の履歴書を見ていて、
子供の時の写真からこの免疫システムを治療する漢方薬決め、
それが大人になり、老人になっても、同じ処方が効くのです。
こういうことは、
実際に治療してもらわないとわからないことです。
美味しいものも話だけでは解らず、
実際食べてみて初めて美味しいものは
おいしいと言えるのと同じです。
味の微妙さは脳が決めるのですが、
その味わい方も脳が決めます。


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2007年5月4日(金)

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