第488回
Oリングテストって料理を作るようなものかな?
大村恵昭先生が創始したOリングテストは、
脳をセンサーに使うので、
追求すればするほど
その能力に個人差があるような気がしてくるのです。
たとえば、料理は誰でも作れるのですが、
その出来具合はその人の脳の働きにかかわってくるのは
しょうがないと思うのです。
匂いや味の感覚がするどい事が第一ですが、
その他に手先が器用だともっといいわけです。
この手先の器用さというのも脳が支配していて、
大脳や小脳の連携プレーが必要です。
ある弦楽器の奏者の要望があり、
手の動きがもっとよくならないかというので、
その人の大脳の手の動きを司る所の
細菌やウィルスの治療と同時に
そこの血糖値を最高に高める治療をしたら、
手の動きが良くなったと喜ばれたことがありました。
記憶力でも、もともといい人が悪くなった時は、
大概は、左の後頭葉の短期記憶の所に出血があるので、
それを治療すると回復してきます。
また、次第に記憶が悪くなったという自覚がある人なら
そこにウィルスや細菌の感染があるので、
それを治療して、それと同時に
そこの脳の血糖値を高めるような治療をすると回復してきます。
これも皆うまくいくわけではありませんが・・。
感覚の鈍い人がどんなに治療しても、
今よりはうまい料理は作れるようになるようですが、
おいしい料理が作れないのと同じような現象が
どうしても、Oリングテストでも起こってくるのです。
Oリングテストを習いはじめた頃は、
誰でも修練すればできるようになる
と考えて取り組んできました。
でも、ある所まで行くと
どうしても差がでてしまうようなのです。
患者さんの指を直接引く操作をするのでなく、
間に人を介してその人の指を引いてOリングテストする時、
指を引かれる人の脳がセンサーになるのですが、
その人の脳に問題があったり、脳の感度に問題があると
結果が少し違ってくることは
どうしても避けられないことです。
自分1人でOリングテストしている時は
自分の行動を規制して
できるだけ精度の高いOリングテストをするように
心がけることができますが、
指を引く時は引かれるその人の体調の管理は
相手次第のところがあります。
こういう難しさが内在しているわけです。
いつもOリングテストをしながら、
この方法のすばらしさというのを実感しているわけですが、
すばらしければすばらしいほど、
この弱点にも目を向けないと方向を見失うことにも繋がります。
料理もOリングテストもやっぱり脳だよな!と。
新しいことを好きな人も、
少しでも現状を変えることに抵抗する人も、
脳がそうさせている。
私の所で意欲的なスタッフを募集しているのです・・・。
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