第467回
妊娠中の胎児のトラブルは意外に多いのです
正常分娩だと言われている赤ちゃんでも、
お母さんのお腹にいる胎児で正常だと言われている胎児でも、
その脳をOリングテストして調べると
意外にも脳挫傷や脳出血の反応があるのです。
もちろんダメージは見た目にはわからないほどなのでしょうが、
ダメージがわからないから影響がないとは言いきれないのです。
出産前後の時期は脳にとっては危険がともないます。
産道を通る時やお産の介助の仕方では
目に見えないダメージをこうむることもあるのです。
大きなダメージだとはっきりとした症状がでて、
誰にでもわかることになります。
多くの大人やこども達を治療していて、
赤ちゃんの時の脳の挫傷や出血が治りきらないで、
さまざまな症状を呈している人がいるのです。
ぼお〜っとした頭の状態が、
脳挫傷や脳出血の治療をすることで
はっきりとしてくるのを見ていると、
いちがいに大した事ないと言いきれないように思うのです。
この子の性格だと思っていたことが
実は脳のある部位の脳挫傷や脳出血が原因で
働きに問題を起こしていたためだということが
わかることもあるのです。
出産に伴う赤ちゃんの低酸素状態も
大脳の働きに問題を起こします。
これも意外に多いものなのです。
60歳や70歳になってもこの影響の反応がある人もいます。
この悪影響によるダメージを治療すると
頭の働きが違うという人がほとんどです。
ということは、ずうっと影響を受けて
脳の働きの低下した状態で人生を送ってきたということです。
そういうことを見るにつけても、
こどもの時に治してしまって置くと、
その後の人生は違ったものになると思うのです。
どこもなんともないと思われている人でも
案外出産に伴うダメージというのは残っているものなのです。
こういうことを読んでもピンとこない人は多いのですが、
それでも中には、私のコラムを読んだだけで、
疑いもなく(本当は相当疑っているかもしれず、
話しの種にいってみようと思ってるかもしれませんが)
九州とかアメリカ、中国、ヨーロッパから来る人もいるのです。
脳を治せるなんて、
そんな、まゆつばみたいな話しに簡単にとびつく人なんて
いるわけないと思う人が多い中で、
来て治療を受けて、帰りになるほどという笑顔を見ると
まんざらウソでもないとわかるようです。
簡単にうまく行く場合もありますが、てこずる人もいます。
全部の人が良くなるわけではないのですが、
少なくとも来た時よりは良くなって帰ります。
良くなったと言っても
本人の実感が伴う場合と伴わない場合とあります。
このあたりが難しい所で、
できるだけ実感を伴うように治したいと努力しています。
そして治す部位というのは次々と見つかるのです。
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