第447回
虫歯菌は不整脈のもと
風邪もそろそろ良くなって
明日からは仕事が出来ると思って寝ました。
その日の夜中、午前2時頃動悸して目覚めました。
脈が異常に早く、心臓がブルンブルンしてみたり、
あちこち早くなったり、遅くなったり
心臓の統一がとれてない状態がありました。
布団に座り落ち着くのを待っていました。
しかし時間が経っても同じなのです。
ま、死ぬことはないだろう、
天風さんだっていつもこうだったんだろうから、
と気をとりなおしていました。
それでも一向に治る気配はなく、
黙って待つのも芸が無いと細菌を調べると
ミュータンス菌などの虫歯の原因となる細菌が
心臓の刺激伝導系に感染を起こしていました。
この状態をホオッテ置くと、不整脈が固定してしまい、
なかなか治らないということになるのでしょう。
そこで、それに効く薬を調べると、
歯茎に感染しているミュータンス菌などには当帰芍薬散が効き、
心臓の同じ細菌群には炙甘草湯が効くことがわかりました。
早速起き出して、これらを服用して、
再度細菌の有無を調べると反応が無くなっていました。
反応がなくなってもすぐには不整脈は改善しませんが、
少しずつ心臓が落ち着いてきました。
もう少し待っていると、
お!消えてきた、消えてきたという感じで
不整脈は無くなりました。
翌朝には不整脈はなく、
心臓が動いているのかどうかも感じませんでした。
熱を出している間に
気管支炎などを起こす細菌も増えるのですが、
虫歯の細菌も増殖し、血流に乗り心臓に達し、
感染巣を刺激伝導系に作ったようです。
虫歯の細菌は歯を磨くことで減らすことは出来ますが、
売られているような虫歯菌を減らすうがい用のものでも
それほど宣伝ほどではないのです。
それよりも、あれこれと調べてみると
煎茶や紅茶が虫歯菌に効果があるのです。
食後に煎茶や紅茶を飲む習慣のある人と
そうでない人ではやはり差があるようです。
というのは、それ以後、診療中についでに調べてみると、
心臓に虫歯菌の反応のある人は
食後に煎茶や紅茶を飲まない人の方が多いのです。
虫歯菌は心臓の刺激伝導系だけに感染をおこすわけではなく、
血管はどこでも感染しますから、
食後にお茶を飲むというのは、
細菌などの感染が動脈硬化の原因ですから、
その予防にはある程度なるわけです。
入れ歯をそのまま入れて寝るというのも
虫歯菌を増殖させることにつながる分けですから、
夜ははずして、毎日きちんと清潔にすることは
心臓病の予防に繋がるわけです。
つけておくとキレイになるという宣伝に
惑わされないようにしてください。
そういうことは誇大宣伝に類いします。
入れ歯もブラッシングしないと清潔さを保てないのです。
それから、お茶なども合う合わないがありますので、
全員に効果があるということはないのです。
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