医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第446回
冬に弱いのです

冬に弱いというのは、
冬になると体調を崩して風邪を引きやすく、
ちょっと過労になるとすぐ立ち直れなくなり、
そのまま寝込んでしまい診療を休み、
皆さんに大迷惑をおかけすることになります。

今度も日曜日に休日を取らずに仕事の予定を組んでしまい、
色々注意しているから大丈夫だろうと高を括っていました。
ところがそうは行かず、
あえなく沈没というか風邪を引いてしまいました。
10年日記を見ると、寒くなる11,12,1,2月が鬼門です。
休診したのは、3年前の1月31日、それ以来です。
冬は弱いというのが実感です。
この実感ってなんだろう、同じような生活をしているのに、
なんともない人もいれば
しょっちゅう私以上に風邪を引く人もいる。
ただ風邪を引いて休みました。
すみません、体調管理が充分ではなかったです、
では単なる申し訳に過ぎません。

ひょっとしてこれはミトコンドリアが
温度により機能する範囲があり、
私の場合は温度が低いと働きが低下してしまい、
エネルギーを作れなくなり、
細胞の様々な働きが低下してしまうためでないかと考えました。
温度が低いとすぐエネルギー不足になり、
細胞が動けなくなり、体のシステム障害を起こす。
発電設備が調わない国よううなもので、
すぐ停電して工場などがストップしてしまう。
信号が動かない、パソコンが動かない、
水道も出なくなったとか、煮炊きができないとか。
ある程度休息を体に与え、
回復してくるのを待つ以外に手はなさそうです。

私のミトコンドリアの良く働く温度の範囲は
33.5℃から45.5℃までです。
冬に強く夏に弱い家内の場合は38℃〜18℃の範囲にあるのです。
どおりで夏はふうふういい、
冬はどんなに寒くても大丈夫というのですから、
なるほど納得と勝手に考えています。
子供たちもそれぞれ違い、
寒くなり始め、熱くなり始めに弱い子供がいます。
17℃から50℃までミトコンドリアは働くのに、
その中で38,39℃と34,35℃で働きが低下するのです。
ですから、寒くなり始め、熱くなり始めが弱いのです。
こういう人はうんと寒いかうんと熱いか
どっちかに偏っているところで力を発揮するはずです。

邱先生は調べてみると、
18℃から41℃の範囲がミトコンドリアの一番働く範囲ですが、
その中で33.5℃で
ミトコンドリアの働きが低下する所があります。
年齢によっても変化するようで、
加齢にともなってこの範囲が狭くなる傾向があります。
昔から寒い極地で生活している人達は、
もっと温度が低い0℃でも
ミトコンドリアの働きが衰えない人達なのかもしれません。
もしかしたら、マイナス以下の温度でも大丈夫なのかな
とも思います。

これを読んでどうしてミトコンドリアの適温を測定できるの?
と思うかもしれませんね。
わかってしまうとコロンブスの玉子みたいなもので、
おもしろくもなんともないのです。
それから、暑さ寒さに強いとか弱いとか、
春と夏だけあればいいのにと思っている人もいると思いますが、
そういう人はこれを読んで
少しはふむふむと思う人もいるはずです。
そして、どんな温度でも
ミトコンドリアの働きを良くする漢方も、
これを書いている間に探しました。
でも、過労は良くないですね。
ホント。
特に休診の間に知らずにおいでいただいた方、
申し訳ありませんでした。


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2006年12月6日(水)

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