第413回
眠れないよ〜
ある人が6ヶ月前から眠れないということで来ました。
腰が痛いとか疲れるとか、胃腸の調子が悪いとか、
小便が近いとか様々な症状がありました。
調べると全身に強く電磁波を浴びています。
それと肝臓や小腸、大腸にも問題があり、
脳の働きも悪くなっていました。
先ず、くも膜の働きが悪くなっていて
睡眠物質がでていない可能性があるので、
これを治療すること。
それと同時に副腎や赤核なども治療することです。
一日目は三和の黄今湯、
コタローの半夏厚朴湯、柴胡桂枝乾姜湯を処方しました。
二日目、くも膜の働きは良くなっていたので、
睡眠物質は出てきたと思います。
まだ延髄の睡眠中枢の働きが良くないので、
ここを治療します。
それには、半夏厚朴湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、柴胡桂枝乾姜湯です。
三日目、睡眠中枢の異常の反応はなくなっていましたが、
くも膜の異常がまたぶりかえしています。
それで今度は半夏厚朴湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、黄今湯にしました。
五日目、やはり金属が脳にも蓄積しているので、
副腎や赤核の治療が大切だということがわかり、
ここを治療することにしました。
それには、桂枝加葛根湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、桂枝茯苓丸です。
六日目、眠れるようになったといいました。
冷たい食べ物を食べ過ぎて胃腸の調子が良くないというので、
調べると大建中湯です。
それと桂枝加葛根湯、桂枝加竜骨牡蛎湯です。
七日目、更によく眠れたといいます。
アスベストの反応が脳や心臓にあるので、
これには半夏厚朴湯です。
それと桂枝加葛根湯、大建中湯を投与しました。
ここまでで眠れないということは解消したのです。
眠れないというとき、延髄の睡眠中枢や視床の中心正中核、
くも膜の異常があります。
これらを治療することを目標にしますが、
そこに感染している細菌やウイルスを最初に治療するため
漢方薬を投与しても金属の沈着、蓄積があると
うまくいかないことが多いのです。
金属の沈着があると薬の効きが悪くなり、
目的とする所の治療がうまくいかないことが多いのです。
最初はやはり、副腎皮質、髄質、
赤核、脳下垂体前葉、後葉の治療をしていき、
金属の沈着がなくなるようにしてから
目的の細菌、ウイルスを治療した方がいいのです。
副腎や赤核を治療する漢方薬が
目的の部位の細菌やウイルスの治療にもなっていることがあり、
一挙に解決という人もなかにはいます。
そういう人はあっというまに治ってしまうことがあります。
最近、アスベストの反応を調べていますが、
アスベストは肺よりも脳や心臓に最初に沈着するようです。
体内に入る量が増えるにつれて肺にも沈着しだすようです。
呼吸器の症状がでる前に
脳の働きや心臓の働きが次第に悪くなっていき、
呼吸器の症状がでる時には
脳の働きや心臓の働きが非常に悪くなっているようです。
アスベストの反応するものは、
絨毯、壁、布団などなど結構身近なものにあるのです。
これは何かの間違いかな?と思う時があります。
|