医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第296回
食欲がなくて吐き気がします

ある人が上のような症状を訴えて来院しました。
診察すると全身に強く電磁波をあびています。
そして胃には前癌状態の反応があるのです。
そこで、寝室を片付けて、電磁波を浴びないようにしないと
急速に良くならないことを話しました。

こういう人は易でいう山風蠱の状態にあるのです。
善かれと思ってすることが皆裏目にでる状態です。
自分ではいくら考えてもどうしようもないので、
アドバイスを受けようとして、実際アドバイスを受けても、
そのアドバイスをする人に問題があり、
きちんと対処できないアドバイスをするため、
それでまた裏目にでる状態です。

にっちもさっちもいかない。
病気で様々なものに手をだして、
しかも善かれと思ってしていることが
悉くだめなものに手をだしている。
仕事でもなんでも、にっちもさっちもいかない状態に陥っている。
実際こういう時はカラダだけでなく、
生活上のことも、
にっちもさっちもいかない状態に陥ってる人がいます。

そこで、この人には、
桂枝去芍薬加麻黄細辛附子湯と大建中湯、
当帰芍薬散をだしました。
一日分を処方して、翌日きてもらいました。
電磁波を浴びていないのです。
それと吐き気もなく、食欲がでてきました。
気分も良く、顔色も良くなっていました。
今度は易でいう兌為沢の状態になっていたのです。
楽しみがもたらされる、
自然と笑みがこぼれるという良い状態になっているのです。

今度は同じ処方を一週間だしました。
一週間後に来て、もう胃の前癌状態の反応はありません。
ただし、食べものが悪いようで、胃に細菌の反応があり、
それらには真武湯、
不眠もあるので、酸棗仁湯、
それと咽の調子もよくないので、半夏厚朴湯を一週間だしました。
もう普通に食べられるといいます。
表情が明るくなりました。
この状態は易でいう雷火豊の状態と一致します。
事が思うように出来る、思いのままにできる状態です。

一週間後にまた来ました。
今度は山天大畜の状態になっていました。
ツキがめぐってきた、
今までの蓄えた能力を発揮できる機会がくる
というような状態です。
本人も全く症状がなくなっていて元気になっていました。

よくよく調べて見ると、
最初の山風蠱の状態を少しひきずっているのです。
それには乾姜黄蓮黄今湯が必要でした。
それと山天大畜を維持する漢方薬で、
しかも今の良い状態持続する漢方薬を投与して置きました。
体調もよくなり、これからいろいろいいことが起るはずなので、
元気をだしてと力づけました。
最初に来た時はカラダばかりでなく、
その他のことも、にっちもさっちもいかない状態があったそうです。


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