医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第297回
金庫を片付けたらよくなりました

1ヶ月前から左腕や左肩が痛くて、
他で治療したけど治らないと来ました。
診察すると全身に強く電磁波を浴びていました。
寝室にはテレビ、電気ストーブ、目覚し時計がありましたので、
それを撤去するように話しました。
素直にこれを聞いてくれると早く治るのです。

他で治療して治らないで来る時は、
易でいう山風蠱か雷沢帰妹の状態に陥っているのです。
なぜなんでしょう?
ほとんどの人はそのような状態で来ます。
それを良い方に向ける漢方薬を投与するということは、
病気を良くする漢方薬と同じなのです。
雷沢帰妹もやることなすことが思うようにいかない、
善かれと思う治療を受けても良くならない、
善かれと思って飲む健康食品も全く逆効果になっている、
頭をかかえる状態です。

この人は、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、麻黄細辛附子湯、
八味丸を投与しました。
翌日来て、少し楽になってきたと言います。
強く電磁波は浴びていません。
殆どの電化製品は寝室から撤去したといいます。
今度は、茵陳五苓散、小柴胡湯、桂枝芍薬知母湯を
一日分投与しました。
日に日に良くなっています。
今度は、茵陳五苓散、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、
桂枝芍薬知母湯です。

肩の痛みには歯の細菌が関与していることが多いにあります。
その治療も併行しないといけないのです。
それに効果のある漢方薬もあります。
良くなってきたので、同じ処方を二日分だしました。
二日後に来て、まだ良くなっていないのです。
そこで、寝室に何かないかと聞きました。
そしたら、金庫があるというのです。
その金庫をなんとか寝室から撤去してくれませんか
とお願いしました。
今度は八味丸、柴胡桂枝湯、桂枝芍薬知母湯を一日分だしました。

翌日来て、痛みの改善する具合が前と違う、
良くなっていると実感できるというのです。
今度は、半夏厚朴湯、四逆散、桂枝加朮附湯です。

三日後に来て、良くなっているが
左側半身がなんとなく重いといいます。
調べると電磁波を浴びているのです。
良くなってきたので、時計を寝室に持ってきたのです。
それをまた隣の部屋か廊下にだしてもらいました。
今度は真武湯と茵陳五苓散です。
翌日きて楽になったといいます。

こういう時の状態は易でいう山天大畜の状態になっているのです。
体調もよくなると山天大畜の状態になるのかなと
1人で納得しています。
これを維持してしかも痛みがない状態を維持する漢方薬、
桂枝加竜骨牡蠣湯と桂枝芍薬知母湯を投与しておきました。

殆どの人は山風蠱や雷沢帰妹できます。
見ていると、雷沢帰妹の人より山風蠱の人の方が重症です。
易の本では雷沢帰妹の方がよくないように書かれていますが、
私が見た人では山風蠱の方が良くないのです。
山風蠱から少しだけよくなると雷沢帰妹に移動します。

書店で易経の本を買って読むと、理解できると思います。
でも???になる人もいるかもしれませんね。


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