第268回
交通事故で脳の半分がほとんどなくても・・
漢方の勉強会で仲間の人が、
私が脳の話しをしていたら、
交通事故で脳の半分がほとんど失われても、
両手足に麻痺も残らず、
会話なども普通にできていた人をみたことがある。
あれはどうなっているのだろう、ということでした。
大脳をOリングテストして調べていくと、
頭の耳の上あたりに、
手や腕、目や顔、舌などを描くことができるのです。
でも、左の頭に描くことができるのは、
左腕や左目などカラダの左側があるものが大きく描けるのです。
右の頭に描けるのは、右の腕や目などです。
これだと、脳卒中で左が障害されると
右腕や右足の運動麻痺が起る事が普通です。
その説明がうまくできないのです。
そこで、もういちどOリングテストして
左右の手、足のを描いてみました。
その結果、左側の大脳に左右の手足が描けるのです。
右側の大脳にも左右の手足が描けます。
左右の手は延髄の下の錐体交差で右の手が左側に向かい、
左の手が右側に向かいます。
一部は交差しないで下降します。
左右の足は延髄の上部で交差します。
でも、交差しないでそのまま下降するものもあるのです。
ここまで来るとなんのことを言ってるか、混乱すると思います。
要するに、今まで言われているのとちょっと違い、
大脳の左側の脳にも、右側の脳にも個々に、
両手足を動かす働きがあるということを言いたかったのです。
それが何故、脳卒中の場合には動きが悪く、
事故で失われたのに両手足が動いたかということの
説明につながるのです。
たとえば、左の脳に脳卒中が起きて、右の手足が麻痺した時、
なんでもない右の脳には
右の手足を動かす働きがあるにもかかわらず、
動かないというのは、
左の働きの失われた脳が右の脳の働きを抑制しているようなのです。
事故で半分の脳が無くなったにもかかわらず、
左右の手足が動いたのは、
その抑制が働かず半分の残った脳が
左右の手足を動かすようになったと考えると
Oリングテストの結果と一致するのです。
ですから、脳卒中でも、
動く手足のあるツボや部位を刺激することで、
脳卒中を起こしていない脳の左右の手足を動かす働きを
活性化させることができるような気がするのです。
或る程度のメドをつけた所ですが、
どうも患者さんがそういう治療をしているなんて
夢にも思わないようなので、ほとんど来ないのです。
冷やかし半分でも来てみる人いませんか。
もちろん私は全力で治療しますけど。
ちょっと話題からそれますが、
動脈硬化は寝室で、
電磁波を浴びた方が促進されるのは、確実です。
寝る部屋は大事なんですよ。
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