医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第236回
脳を治療すると、死にたくなくなります

小学生の頃から何かうまくいかないことがあると、
すぐ死にたいと思っていた人がありました。
きっかけはちょっとしたことでも、大きなことでもいいのです。
自分の思うようにいかないことがあると、
親にも友人にも言わないのですが、
死んでしまいたい、死んだらどんなにいいだろう、
と、そう思うのです。

大人になってもそういう気持ちは、あまり変りませんでした。
時々お酒を飲んでは、忘れようともしました。
でも、お酒を飲むと一時的には忘れますが、
酔いが覚めると、また、同じです。
結婚し、子供ができて、はた目には幸せそうに見えていても、
心の中は同じなのです。
何かうまくいかないことがあると、
死んでしまいたいという気分が湧いてくるのです。

こういう気持ちが自分だけのものなのかな、
多くの人はあまりこういう気持ちにならないのかな、
と、思っていたのです。
でも、ある時、脳を治療してみようと思いました。
この人は、左の脳に問題があったのです。
左の扁桃体の下3分の2に異常があり、
そこにウィルスの感染があったのです。
それと、左の帯状回にも同じようなウィルスの感染があり、
左の後頭葉の小脳に面した部分で、
視床の前腹側核と密接に関連する所、
同じ後頭葉で、視床の後内側腹側核と密接に関連する所にも
同じウィルスの感染がありました。

それをOリングテストして、
感染しているウィルスに効く漢方薬を投与したのです。
漢方はその人の身体の状態を
川の流れのように観察する所がありますが、
同じウィルスでもその時々の身体の状態で変える必要があります。
その都度Oリングテストして、
ぴったりの漢方薬を選び、治療していきました。
三ヶ月ぐらいすると、
死にたいという気持ちが全く湧かなくなっていたのです。
その頃には脳にはウィルスの反応がなくなっていました。

数拾年もつきあってきた死にたいという気持ち、
ちょっとしたことで、沸き上がってきていた死にたいという心、
それが気がつくとなくなっていたのです。
こういう場面ではいつも死にたいと思っていたよな、
と振り返ることができるのです。
そうなって初めて、人に言えるようになり、
言ってみると、そういう人はかなり居るのです。

これは脳の問題なのです。
脳という臓器の問題なのです。
そこに感染しているウィルスや細菌を治療することが
いかに大切か、おわかりでしょうか。
適切な漢方薬を服用することがいかに大切か、
わかると思います。


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