第199回
たばこは止められるかな?
筋腫を治療していて、それは大分良くなったのですが、
たばこをどうしても
止めないといけない状況になったというのです。
少なくとも仕事場では吸えないことになってきたというのです。
タバコを吸わないとどういうふうに身体が変化するのですか、
と聞くと、空気が不足したような感じで
胸のあたりがもやもやする、
お腹がとても空いたような状態になるというのです。
実際に空腹になるのとはちょっと違うそうです。
そこで、たばこを吸うという依存は
どこの脳の不具合から発生しているのだろうと、
徹底して調べました。
大脳や小脳、視床や脳幹などです。
そして、その結果、大脳の帯状回、島、
後頭葉下面大脳皮質の視床の前腹側核が支配している所、
不確体という4つの異常があることがわかりました。
ここに前癌状態、
少なくとも発ガン性のウイルスの感染の反応があるのです。
そして、タバコはここの異常を正常化する働きがあるのです。
一時的にでも正常に働くようにする
薬の作用を有しているのです。
この4つはまた、鬱病の人も異常を起す場所なのです。
前にも書きましたが、うつ病の人は
扁桃体の下3分の2と視床などに異常があると
うつ病になる可能性があると書きましたが、
その後の色々な人を治療していて、
扁桃体が正常になっても
あまりうつ状態が改善しない人がいることがわかり、
どこの異常があるか調べると、
上の4つの異常があることが分かったのです。
それを治療するとうつ病は良くなっていくのです。
うつ病の人でタバコの影響を調べると、
かなりの割合で、いい影響を与える、
つまりこの4つをタバコで一時的にでも
よくすることが分かったのです。
ということは、タバコが止められない人というのは、
潜在的にうつ状態、
または鬱病が隠れている人がいるということです。
たまたま、この人は四逆散が効果的なことがわかりましたので、
それを投与しました。
他に桂枝加葛根湯が効く人もいます。
もっと違う処方が効く人もいると思います。
治療するとたばこを全く止めることは出来なくても、
日中は止められる可能性があると思います。
アルコールの依存も脳に問題があるので、
その時も似たような状態があると思います。
タバコでなく、アルコールが治療作用がある、
しかし、これはその他の臓器や脳に問題を起すので、
深刻な事態になるのです。
コーヒーの場合も小脳、その他の脳に
治療的に作用していることがあります。
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