第164回
小建中湯が大好きです
小建中湯の番号はツムラでもコタロウーでも99番ですが、
これを服用すると体調が非常によくなる人がいます。
1カ月分を処方すると2カ月後ぐらいに来ます。
大事に大事に服用するそうです。
たまたま時間がありましたので、
この人にとって小建中湯は
脳のどこに主に効いているのかを調べてみました。
大脳皮質、尾状核、被殻、淡蒼球、扁桃体、海馬から
中脳、橋、延髄などと調べていくと、
橋の部分に一番効いていることがわかりました。
小建中湯の薬効がなくなると眠くなってしょうがないといいます。
服用していると元気に眠くもならず働けるというのです。
薬の中味は桂枝、芍薬、生姜、甘草、大棗と飴が入っているのです。
この人のことから、
ひょっとして脳の橋の働きの悪い人が
眠くなりやすいのでないかと思い、他の人でも調べてみました。
そうするとどうもそのようなのです。
そして、橋の働きを良くすると、
眠りすぎの人でも正常に活動できることがわかってきたのです。
もちろん、人により橋に効果のある漢方薬は違います。
私見ですが、橋には
IgA、IgM、IgGなどをコントロールする中枢があるようです。
それから、幹細胞をコントロールする部分もあるようなのです。
手の皮膚の荒れ、顔の肌荒れなども
この橋の部分の働きをよくすると回復が早いのです。
この人は顔のつやもいいし、
手も冬場になってもあまり荒れることはないといいます。
顔や手の手入れも大切ですが、
脳の手入れもそれ以上に大切です。
Oリングテストをしてもらい、
橋の働きをよくする漢方薬を服用してみたらどうでしょうか。
今でも顔や手の肌のつやがいい人はもっとよくなるでしょう。
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