第149回
30年前の婦人科の講義
学生時代には色々なことを講義で聞きましたが、
耳に残っていることはほとんどありません。
でも、今でもまざまざと記憶に残っている事があります。
それは婦人科の講義です。
癌の講義でしたが、
子宮頸癌はまったくのバージンだと
先ず、ならないという話しでした。
その頃は、何がなんだかわからず、
へえ〜という思いで聞いていました。
それだけが、妙に頭に残っているのです。
癌も感染症なんだ、
と、その時思ったかどうか、定かではありません。
でも、今、Oリングテストしていると、
癌も相当、感染症の仲間なんだとはっきり実感しています。
子宮頸癌の場合はパピローマウイルスが
引きがねになることが多いようで、
イボのウィルスの仲間ですから、感染します。
ですから、子宮頚癌だと、
ご主人も治療しないと、決してよくならないのです。
80歳でも90歳でも夜のお仕事は、出来る人はできるので、
それ以下の人は、まず、必ずしているものと考えて治療しないと、
とんだ目に合います。
ある患者さんを治療していて、
頚癌の悪性度が治療により、よくなっていくのですが、
安心だという程度にまで達すると、本人も安心するのか、
漢方薬を飲まなくなります。
そうするとまた、数カ月すると
検査でひっかかる状態になるのです。
それでまた漢方薬で治療すると、また、良くなっていきます。
そして、また服薬を中止する。
また悪化する。
その繰り返しを数カ月置きにしている人もいます。
これは二人で治療すべきものなのですが、
ここの所がデリケートで言い出しづらい事があります。
微妙な所で、
夫婦げんかのもとになったりすることがあったこともあります。
これを読んで、子宮頸癌が検査で引っかかった人は、
夫婦で治療するようにした方がいいですよ。
再婚する場合も、
先の奥さんが子宮頸癌で亡くなった時は要注意です。
男性がパピローマウイルスを保持している可能性が
大いにありますので、抵抗力が弱いと数年後、
あるいは、数拾年後発病する可能性が大いにありうるのです。
そうは言っても、恋の病はそういうものをものともしない
という所がいいのかもしれません。
若い時、数多くの人とセックスを楽しむと、
冷や酒を沢山飲んだように後でききます。
子どもにも母子感染し、連れ合いにも病気をもたせ、
老人になると、ボケや様々な病気に悩まされます。
そうでない抵抗力の強い人もいるので、
イチガイニは言えませんけど。
これを読んでいるのは、私と同じ年齢のようですから、
もう手遅れに近い人が多いと思います。
でも、諦める事はないのです。
治療ですよ。
この文章を読める力のある時に治療するのです。
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