医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第148回
自覚症状を欠落した人

ある人から相談されました。
家の人の盗汗がひどいのですが、
自分では全く自覚症状がなく、
健康だ、健康だ、たいした事ない
と言っているというのです。
定期検診では特にひっかからないし、
何ともないというのですが、
私がみるとどうもおかしいといいます。
そして、写真を見せて、どうでしょうかと言うのです。

Oリングテストしてみると、
なるほど、あちこち異常があり、
左側に大量の電磁波をあびていて、心
臓やすい臓などに異常を起こしています。
そして、遺伝子の損傷マーカーである8OHDGが大量に反応し、
緊急事態が差し迫っているようなのです。

これはいけない、この状態でも自覚症状がないのですか?
心筋梗塞やすい臓などの癌になる可能性があるんですよ、
今度一緒に連れて来てくださいと言いました。
まもなくして、来院しました。
診察してみると、写真と同じ状態です。
そして、右の海馬に異常があります。
左はそれほどでもありませんでした。
盗汗以外には、あまり自覚症状もありません。
そこで、心臓やすい臓の異常をよくする漢方薬を選びました。
Oリングテストして選ぶと、
当帰芍薬散と当帰四逆加呉茱萸生姜湯、炙甘草湯
の3つでした。

こういう人は例えば、
心電図で異常がないと言われて、
本人も自覚症状がないにもかかわらず、
ある日突然に、心筋梗塞でぱかっと亡くなってしまう
というタイプです。
もう死ぬ寸前でないと自分でもわからないのです。

2ヶ月後に来院し、盗汗もよくなっていました。
脳の右の海馬の働きも良くなっていたのです。
今度は、脳の赤核、扁桃体、海馬、小脳の
異常のある所を治療するために、
Oリングテストして漢方薬を選び、
防已黄耆湯、八味丸、炙甘草湯を選びました。

脳の赤核の異常があると
身体の中心部やその他に鉄が偏在して蓄積するのです。
そして、そこに病気を起こします。
また、ちょっとしたことでも自覚症状が強い人は、
右の海馬の働きが左に比べて良い人に多いようです。
両方の海馬の働きが悪いと物忘れもする、
自覚症状も欠落するということになります。


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