第146回
差し歯が原因でした
熱さと寒さが交互にくる。咳もでる。
のどの異物感、前頭部痛、肩こり、
立ちくらみ、首筋の凝り、顔に汗をかく、
咽が渇く、唇が乾く、下痢しやすい。
小便が近い、腰痛がある、手足が冷える、
だるい、むくみがある。生理の量が多い。
不眠、驚きやすい、イライラする。
非常に疲れやすい、夏バテする。
よくのぼせる。風呂に長く入れない。湿疹がでる。
こういう症状を訴えている人が来院しました。
今の症状が始まったのは、7年前ということです。
電磁波にも過敏で、
パソコンなどを長くしていると
非常に体調が悪くなるというのです。
この人は、私の漢方の勉強仲間の人が面倒を見ていましたので、
Oリングテストしても異常がほとんどなくなっていたのです。
症状から身体の中心部に異常をきたしている症状です。
前回と同じ状態が長く続いているのです。
Oリングテストして異常を探すと、
脳下垂体の副腎皮質刺戟ホルモンを出す細胞に
異常があったのです。
ここの異常はどうしてだろうと探すと、
ここの細胞だけに血流障害が起きていたのです。
その原因は何かと探すと、
普通はタグ、洗濯表示のことが多いのですが、
この人はタグ、洗濯表示は奇麗に切り取っていました。
やはり、歯が原因だったのです。
手の中指の歯の部分を触ると、
右上の犬歯の当りに異常があります。
そして、実際に見ると、そこに差し歯があり、
それを8年前に差し歯にしていたのです。
そんなに異常がなかったのに、
歯医者に差し歯にすると良いよと言われてしたというのです。
手の中指の差し歯に相当する所を刺戟すると、
血流障害が解消されて、
身体の異常感がさあーっと
解消されたようになったというのです。
そして、脳下垂体の
副腎皮質刺戟ホルモンを出す細胞の異常に
効果のある漢方薬を探し、
防已、黄耆の入った処方の中から、防已黄耆湯を処方しました。
翌日、来院し、かなりの症状が改善していたのです。
防已黄耆湯を引き続き投与しました。
差し歯を抜いてもらうともっとよくなるはずです。
この7年間の症状が
たった一本の差し歯が原因だったなんて、
思いもよらないことです。
歯の治療は大事です。
簡単にしないことです。
Oリングテストしてきちんと材料を合せ、
そしてうまい技工士の人に作ってもらうことです。
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