| 第105回歩行が不自由になってきました
 50歳の人ですが、一年前から歩く時に足に力が入らなくなってきて、
 その後ふらつきも出てきました。
 急に立ち上がったり、振り向いたりすると
 めまいするような状態になり、ろれつも回らなくなってきました。
 そしてMRIで小脳変性症と診断されたのです。
 診察してみると、強く電磁波を浴びていました。
 特に背中側が強いのです。
 マッサージ付きの布団を数年前から使っているというのです。電気敷布をしいて寝ている状態とよく似ているのです。
 小脳が次第に破壊されてくるのです。
 寝室をすっかり片付ける事、普通の布団に寝る事を話しました。
 Oリングテストすると小脳が異常なのです。
 そこで、これに効果的な処方を選んでみました。
 一つ一つ生薬をOリングテストしていくと、
 紫蘇の入った処方で、
 半夏厚朴湯、当帰、細辛、通草、呉茱萸の入った
 当帰四逆加呉茱萸生姜湯、
 山椒の入った大建中湯がOリングテストでピッタリの処方でした。
 これを4日間投与しました。
 4日後に来院して、ふらつきもなく、足にも力が入ってきて、
 言葉もかなり普通に話せるようになったというのです。
 勿論電磁波を浴びていません。
 すっかり寝室を片付けたというのです。
 ただ、午後になると少し足に力が入らなくなるというのです。
 今度も生薬を一つずつ合わせてみました。
 そうすると、当帰四逆加呉茱萸生姜湯は継続しました。
 それから柴胡、牡蠣、括呂根の入った柴胡桂枝乾姜湯、
 沢瀉、猪苓、滑石の入った猪苓湯が
 Oリングテストしてピッタリの処方でした。
 これを一週間投与しました。
 一週間後に来院して、体調は良くなったが仕事をしていると
 左足がだるくなるというのです。
 そこで調べてみると、
 ネームの安全ピンが左足と小脳の血流障害を起こしているのです。
 安全ピンをちょっと工夫して血流障害が起らないようにしました。
 処方はOリングテストしてみると同じ処方でいいのです。
 2週間投与しました。
 2週間後に来院し、もう普通に仕事しても、ふらつきもないし、めまいもないし、
 足のだるさもない、ろれつが回らないのもない。
 今度は処方は当帰四逆加呉茱萸生姜湯と当帰芍薬散、
 炙甘草湯になっていました。
 それを3週間投与しました。
 3週間後に来院し、症状は良くなったままです。同じ処方を1ヶ月だしておきました。
 もちろん小脳はOリングテストして全く異常なしです。
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