医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第103回
甘草を含まない喘息の漢方薬は?

69歳の人ですが、ぜいぜいして、呼吸が苦しく、
それとむくみもあるのです。それに腰痛もあります。
診察すると、全身に強く電磁波を浴びていましたので、
寝室を片付けるように話しました。
心臓に血栓の反応もあり、これには、桂枝茯苓丸、
これは気管支の破傷風菌にも効きます。
胃腸には半夏瀉心湯、
腰痛と腎臓の働きを良くする為に
八味丸をOリングテストして合せ、だしました。

2週間後に来院した時は部屋を片付けて、
電磁波を浴びていませんでした。
症状も軽くなっていました。
そこで同じ処方をだしました。
その後処方を少しずつ変えて、
咳には桂枝加厚朴杏仁湯、
破傷風菌には芍薬甘草湯なども処方しました。
八味丸はずうっと続けました。

ところが9ヶ月を過ぎた頃に、脱力感が出てきたのです。
その時の処方は桂枝加厚朴杏仁湯、柴胡桂枝乾姜湯、
当帰芍薬散でした。
これはいけないというので、漢方薬を全部止めてもらいました。
甘草の副作用がでたようです。
そこで、今度は、生薬を一つ一つOリングテストして合せました。
厚朴、杏仁、石膏、麻黄が入った処方で、
甘草を含まないものを探すと、厚朴麻黄湯です。
それをOリングテストして合せると、ぴったり合うのです。
それから、山薬と山茱萸を含む処方でこの人に合う処方は
八味丸でした。
その2処方を2週間投与しました。

2週間後に来院し、咳もぜいぜいという息苦しさも全くなく、
むくみもなく、腰痛もないのです。
もちろん脱力感もありません。
それを今度は4週間投与しました。
4週間後に来院した時も症状は良くなっていて、
脱力感などもなく体調もいい状態を維持していました。
Oリングテストのすばらしさを実感した瞬間です。


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