| 第966回旅館の料理としては秀逸、指月 2
 こじんまりした建屋ですから閑静な雰囲気の中、2箇所の風呂で温泉を充分堪能してから部屋で夕食が始まります。
 (もちろん安い価格設定の本館での話です)
 料理はご飯まで量も充分な12皿ほど。
 行き始めた当初と違って、
 料理長はかなり老け込んだ感がありましたが健在。
 京都など西からの食材を使用した料理は、
 本場の高レベルの店と遜色ない仕上がりとなっておりました。
 秋口の久々の訪問でしたが、
 小型の海老芋、丹波の枝豆などの先付けから、
 産地を聞き忘れましたがメインであるマツタケは(丹波ではない)、
 その量を考えるとCPはまずまず。
 料理長自ら部屋に来て七論で焼いてくれるのも安心です。
 出汁もバランスよいので鱧とマツタケの土瓶蒸しのほか鯛のかぶと煮にも満足。
 明石の鯛の造りもよく、冬瓜など煮物もすべて標準以上、
 果物のマンゴーまでおいしく感じ、
 2時間半はあっという間に過ぎ去りました。
 朝食もパワーアップしたようで、以前はアジの開きだったはずですが、
 グジの焼物に始まり、湯豆腐、煮物、出し巻きなど、
 和食屋の昼食に匹敵する質と量に
 ダイエット中であったことを忘れてしまいました。
 唯一冷酒が3千円と高いものしかないのが難点でしょうか。
 <結論>一人4万円前後に15%のサービス料は普通に考えると高いですが、
 湯河原あたりで上質な京料理を堪能できるので、
 温泉つかり放題で宿泊付きを考えれば高くはないと考えます。
 高台寺 和久傳では夜の料理だけの価格ですからね。
 豪華な離れはベッドを備えた部屋もあるそうですが、
 何を勘違いしたか一人5万円を軽く超えるとか。
 料理と温泉を目的に行く方には安い本館で充分です。
 |