| 第900回表参道ヒルズの初日に行ってしまいました 2
 飲食店が主体の3階へ上がるには、狭いエスカレーターが便利なようです。
 エレベーターもありますが、
 思ったほど数がなく場所もわかりにくい。
 「ずいぶん小規模な店ばかりで、客単価は数千円の店が多いな。」
 3階の飲食店フロアを最初にざっと歩いた私の感想です。
 私が問題提起してきた高額店、
 例えば、高額鮨屋、高額フレンチ、高額中華、高額和食が
 まったく見当たりません。
 昨日もちょっと述べましたが、
 森ビル側が予想する来訪客層に合わせた勧誘なのか、
 それとも、六本木ヒルズはじめ
 ここ数年の再開発ビルへ出店した高額料理店の苦戦をみて、
 森ビルの甘い誘いに乗らず慎重になったためなのか。
 どちらにしても賢明な判断だったと私は思います。
 主だった店を外から見、またスタッフに質問したことなどを簡単に述べたいと思います。
 - トラットリア アンド ピッツェリア ザザ唯一といっていい大箱で多店舗展開の店でした。
 サルバトーレの商標がないようですが、
 ワイズテーブルの経営の店でしょう。
 サルバトーレのクオモ氏と
 ピッツェリアの大西氏の大きな写真が飾ってありました。
 ランチは六本木のサルバトーレと同じくビュッフェスタイル。
 2千円台ですが、このあたりの値付けは絶妙です。
 - ミストラーメン屋のようですが、1250円は高すぎではないでしょうか。
 六本木で撤退した「バサラ」も値付けが高すぎたから。
 落着いてきた時が正念場となるでしょう。
 - やさい家 めいコースはなく、前菜や小料理、
 メインと1千円台から3千円以内で用意されているようです。
 コース全盛のこの時期、単品料理は客側の選択肢を増やしますから、
 料理さえ良ければうまくいくかもしれません。
 - 洋食ミヤシタ何を勘違いしたのか、宴会用コース和食の店が洋食に進出です。
 本職の和食も、まったくクオリティというか、
 CPの良さを感じませんので、洋食でうまくいくとは思えません。
 まずは価格設定というか客単価の計算に失敗だと感じました。
 他店が安い設定なのに、ランチのコースが5250円。
 ディナーはなんと8千円。
 単品もありますが、前菜が2千円前後で6種、5種あるメインは、
 オムライスが2500円、そのほかは3500円前後とかなりの高額です。
 今までの再開発ビル、特に交詢ビルで苦戦している店の
 教訓が生かされていないようで残念です。
 オープン初日は昼こそ予約で一杯でしたが、
 夜は昼過ぎの時点でもまだ空いているとか。
 初日でこれですから、前途は多難といえるでしょう。
 - はせがわ酒店思ったより小規模です。
 スペースの半分は日本酒の保管にあてられ、
 カウンターはかなり小さい。
 料理はアテくらいのようで、
 購入する前の試飲といった位置づけでしょうか。
 雑誌ではスポットを当てていましたが、
 鳴り物入りといった感じ、規模ではありません。
 - ビスティーズ地下にあるワインショップ兼ワインバーです。
 アメリカワインを主体に、
 何十本とカード式のグラスワインサーヴァーで
 客はセルフでワインが飲めます。
 1杯は500円からで、オーパスワンが3千円チョイだったか。
 割と安めの設定というか、安いワインを扱っている店です。
 - ポワヴリエ唯一入店してみたいと今回感じた店。
 スパイスショップとカフェということで、
 昼、夜とカレーなどスパイスを使った軽食と、
 安いワインを提供する店のようです。
 その他の店はカフェやショコラの店でして、
 友里として興味がなかったので詳しく見ておりません。
 六本木ヒルズに比べて、高額店がまったく入っていません。
 交詢ビルの店と比べても、
 客単価は半分以下の店ばかりではないでしょうか。
 場所柄、カフェやワインバーといった
 チョイ食べ、チョイ飲みなどのニーズはあるでしょうが、
 かといってラーメンがウケるかどうか。
 しかし、ここで又コケると、森ビルの威信にかかわります。
 次のプロジェクトから
 誰もテナントが入らなくなる可能性がありますから必死でしょう。
 しかし、アークヒルズ、六本木ヒルズ、
 と必ずしも成功したとは思えない再開発の連続。
 そろそろ路線を転換したほうがいいのではないでしょうか。
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