| 第835回ワインの諸々 84
 今年も「一度だけなら〜」、ヌーヴォー
 最近J.C.オカザワ氏の本やコラムを読み込んでしまったからでしょうか、
 氏独特の寒い「オヤジギャク」や
 つまらない「冗談」の悪弊が伝染してしまったようです。
 さて、今年もヌーヴォーが解禁されました。
 各地で祝いのイヴェントが開催され、
 その状況がTVなどでも放映されていましたが、
 参加された有名人やワイン好きの方たち、
 この時期以外にヌーヴォーを飲まれる事があるのかどうか。
 はっきりいえば、解禁日以外に飲むのだろうかと。
 私は解禁日に1本購入しますので、その際試飲で1杯ほど飲みます。そのまま購入したワインを飲まない年もありますので、
 年に一口しか飲まないこともありますが、
 飲んでもその購入したワインを家族で飲むだけです。
 数千円と安いワインなのになぜ何回も飲まないのか。
 それはずばり「おいしいワイン」とは感じないからでして、
 他のワイン通、ワイン好きの方も何回も飲んでいないと想像します。
 勿論同じ「ボジョレー」といっても
 クリュ・ボジョレーと違って
 まったく熟成を期待できないものですから、
 年を越えたらまず駄目でしょう。
 新鮮さだけがウリのジュースみたいなワインでして、
 おいしい飲み方は、
 立食パーティでから揚げやサンドイッチをつまみながら
 ガブガブ立ち飲みするのが一番と考えます。
 じっくり座って、
 ちゃんとした料理と一緒に飲むワインでは決してありません。
 よって、有名人でもワイン通でも、
 パーティなどで解禁日に飲む、
 年に一度のワインでないかと考えます。
 ムーラン ア ヴァンやモルゴンのようなクリュ・ボジョレーはしっかりした造りのものもあり、
 熟成に耐えられるものもあります。
 ボジョレーの品種「ガメイ種」は
 熟成するとピノ・ノワールに似た味わいになりますので、
 引っ掛けティスティングに使われる事は依然書きました。
 40年前のクリュ・ボジョレーを飲んだ経験がありますが、
 飲む前は気持ち悪かったですが、
 なかなかイケるワインでありました。
 ボジョレー ヌーヴォー、年に一日だけ、決して美味しいワインではないというのが本日のお題でした。
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