第824回
焼肉屋専門のガイド本登場
読者の方から教えていただいた
「トーキョー焼肉エクスプローラー」。
焼肉屋専門のガイド本でして、
著者はなんと「YAKINIQUEST」というペンネーム。
コアな焼肉専門のネットサイトをもとに出版されたようです。
各店のお勧め部位や特徴を書いた本文と、
住所などの店データが集約されたインデックスの2冊構成で、
金色のケースに収められています。
ちょっと見には、焼肉ガイドには見えません。
小洒落た装丁で、1200円と
本の厚さや情報量を考えたら高目だと思いますが、
生の焼肉を描いた「しおり」もついていて結構楽しい。
インデックスには各店のウリの肉部位が
カラーでいくつか紹介されていて
費用はかなりかかっていることでしょう。
出版社は「ライブドア パブリッシング」。
あの「ホリエモンの想定外のうまい店」を出してすぐの9月に
この本を出してきたようです。
焼肉屋に絞ったガイドなので広く受け入れられるわけではないのか、
大きな本屋では平積みされていますが、
アマゾンではこの時点でランキング2万位台。
それほど売れておりません。
私は焼肉屋といいますと、
近所の店へワンパターンで通うだけで
他店は「スタミナ苑」や「ぱっぷハウス」くらいしか
経験がなかったので、この本を見てびっくりしました。
「叙々苑」や「トラジ」、「トラの穴」といった
有名どころの系列は見当たらず、
独立系のマニアックな店だけが載っています。
勿論ほとんど聞いたことのない、
存在すら知らない店が多いのですが、
カルビやロース、塩タンといったポピュラーな部位だけではなく、
希少な部位の取り扱いの有無なども述べていて、
詳しくない私には興味深いもの。
そこで、近所の焼肉店のファンである家族を説得して、
このなかの1店、「きらく亭」を先日訪問しました。
数日前に予約してオープン直後に入店。
マニア、オタク向け高価格かと思っていたのですが、
特選カルビ厚切り、特上ハラミ厚切りなど
3千円前後しますが量も充分で普通の焼肉の1人前よりかなり多い。
スープやビビンバなどもリーズナブルで、
最終的な支払いはこの肉質を堪能したわりに、
何時もの店とほとんど変わらない額でした。
私は焼肉通ではないので、
書かれている店をすべて制覇したいとは思いませんが、
他に気になった店もあり、
機会があったら訪問してみたくなったガイド本でありました。
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