第804回
友里征耶の問題点 9
マスヒロさんや犬養さんが宣伝した店に厳しすぎる
山本益博氏や犬養裕美子さんが取り上げた店に対して、
最初から偏見を持って訪問しているのではないか、
意識して厳しく粗を探して批判しているのではないか、
といったご意見、ご指摘もあるのではないでしょうか。
最初から悪く書こうとして訪問しているのではないか
という疑いです。
友里の取材スタンスは前から述べさせていただいておりますが、
世間に広く知られた有名店、業界人に人気の店、
マスコミがブレイクをはかる新店などを主体に置いています。
マスコミに出たがらない常連主体、
会員制などの店は除いております。
よって、マスヒロさんや犬養さんが持ち上げる店は、
最優先で取材にかけるので、
このようなご意見やご指摘がでてくるのでしょう。
本当の正体が知りたい、
上辺の言葉ではなく真意が知りたいと言うのが友里の狙いですから、
確かにマスヒロさんや犬養さんは、
店側、料理人側の立場で店を宣伝するスタンスに立っていますから、
まずは懐疑的な目で店を訪問することは否定できません。
民主主義は、一つの意見だけが闊歩するのではなく、
色々な見方、意見が交わされる、議論されるということが
根幹なはず。
小泉さんの偏屈、独裁主義で
今の日本の民主主義は危なくなっていると感じますが、
料理店評価といったごく狭いジャンルでも、
色々な見方、意見、批評が並べられるべきと考えます。
なぜ、こんな柔らかすぎる旨みのない「から揚げ」を絶賛するのか。
なぜ、わざわざ都心にでてきてCP激減の中華を絶賛するのか。
もっとまともな料理店があるのになぜそれを取り上げないのか。
絶賛する店、料理人との関係はどんなものか、
無視する店、無視する料理人との真の関係はなんなのか。
本当は二人とも、料理の味がわからないのではないか。
お二人の「味わい能力」の素養を認めていない私ですから、
ネガティヴにわざと書いているに違いない、
と思われるのは仕方ないですが、
自分としては出来る限り
第三者として冷静に判断する努力をしているつもりです。
しかし、マスヒロさん、犬養さんが取り上げ絶賛する店は、
単に一般客にとって味がよい料理、
心地よいサービスを提供することを基準に選定しているのではなく、
自分たちを崇め認めてくれる店や料理人で、
加えて雑誌などの業界事情で
どうしても流行らしたい店や料理人を選んでいるのです。
味やサービスとは関係ない基準で選ばれた店が多いわけですから、
彼らが選んだ店を重点的に訪れている友里の批評が、
ほとんど辛口で終わるのは仕方がないことです。
お二人の世間への影響力がなくなれば、
例えば不人気、引退となれば取材対象からはずしますが、
今の「純粋な読者」の数からしてここ当分お二人は安泰のようで、
友里の評価は辛口が今後も大半をしめることになるのです。
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