自腹ゆえに本音、愛するがゆえに辛口。
友里征耶さんの美味求真

第691回
タイアップ広告ばかりではないか

癌に利く健康食品、レーザー視力回復など、
経験者の感想集や医者の医学的説明を一冊の本にまとめているが、
実際はその問い合わせ先が本に明記されているとう
「タイアップ商法」。
昨今ではTVなどで問題視されているようですが、
飲食店本、料理本でも
これはあきらかに宣伝ではないかといった記事を
よく目にするようになりました。

何の雑誌だったか忘れましたが、
濱崎氏と弟弟子にあたる武田氏との対談。
パスタに対する両氏の拘りに関して述べているのですが、
使用している乾麺メーカーは共に同じで
内容はほとんど褒めっぱなしの宣伝。
しかもその頁に商品紹介までありました。
おかげで私は三越フェアに行った時、
そのメーカーを迷わず買ってしまったくらいです。

最近の雑誌をちょいと開いてみただけでも
いくつも出てくるタイアップ宣伝。
「ダンチュウ」では、鰻の店の話かと思ったら
しっかりビールの写真と欄外には問合せ先がでています。
板長に魚の捌き方を述べさせている頁では、
ちゃっかり包丁の宣伝で問合せ先がばっちり載っています。
天麩羅屋でしたら、やはり脂の宣伝でしょうか。
超有名天麩羅に「ひまわり油」の宣伝を
ばっちりさせている頁もありました。
その他、浄水器、厨房施設、醤油などの調味料など、
この手の記事だか宣伝だか区別のつかないものが
かなり目立ってきたようです。

今までは、これらの雑誌が店宣伝だと指摘してきましたが、
更に食材や設備の宣伝まで派手にやってくるとは。
編集側はとうぜん宣伝費が入るのでしょう。
全編とは言わないまでも、これを多用するということは、
商売的にはかなり旨みがあるのではないでしょうか。
宣伝費を貰って宣伝ガイドをつくり、
更に売ってまたその販売で利益を目指せるのですから。
また、前々からこの手の飲食店紹介雑誌では噂が耐えません。
店を紹介してもらうために、店側は出版社へ
いくらかの金銭を宣伝費として支払っているのではないかと。

飲食店に癒着した料理評論家、
フード・レストランジャーナリストたちに出版社、
そして食材業者や設備メーカーなど。
一般読者はますます混乱させられていくことでしょう。


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2005年7月1日(金)

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