第680回
お金は払っていないと言うけれど・・・
またまた読者の方から教えていただいた「ネタ」でのコラムです。
ネタ探しに必死な友里にとって、
読者の皆様からのメールでのネタ提供は誠にあり難く、
大変感謝いたしております。
「東京 大人のウォーカー 7月号」で、
銀座の「キャンドル」のママが、
マスヒロさんから色々アドヴァイスを貰っているのは認めながら、
「もちろんお金は一銭も払っていませんけど(笑)」
とコメントしているとのこと。
あたかも、アドヴァイス契約云々で
マスヒロさんを攻撃している友里への、
当て擦りのようなタイミングよい発言に聞こえるとの情報でした。
早速私も購入しました。
ほんとここ数年、一体何冊のこの手の雑誌を購入したことか。
この出版業界に
個人の部としてはかなり貢献している友里であります。
角川書店から出ている月刊誌ですが、
山本益博氏が選んだ銀座の名店の一つとして
この「キャンドル」がでていました。
しかも2ページにわたって、
マスヒロさんの結構大きい写真も載っているんですね。
(正確には目次の頁にも小さいですが顔写真がでています)
そういえば、色々な雑誌で
彼のお勧め店などの特集を組んでいるのをよく見ますが、
必ずといっていいほど最初のページに
彼の写真が大きく載っている不思議を今まで気づきませんでした。
店内や料理の写真を載せて情報を読者に与えるのは
ガイドとして必要かもしれませんが、
かならず最初の頁に店ガイドとしては必要性のない
マスヒロさんのアップの写真が掲載されているケースが多いのです。
しかもいつも、今は流行らないスタンドカラーのシャツと
垢抜けないジャケットの組み合わせなんですけどね。
最近の露出の多さを考えると彼はかなり稼いでいるはずなので、
大きく写真を出すのなら、せめてウェアのセンスで
彼の外観なり体型をカバーしてもらいたいもの。
料理店とのアドヴァイス契約だけでなく、
私は彼にスタイリストとも契約することをお勧めします。
恐らくアップの写真を載せる事を掲載の条件にしているのでしょう。
色々なジャンルの評論家を見てきましたが、
これほど自分の写真に拘る人を知りません。
人何倍も強い自己顕示欲の持ち主である証左といえます。
さて、マスヒロさんが急にこの店を取り上げだしたのは
2年くらい前でしょうか。
中学時代にこの店で食べた「チキンバスケット」の味は
そのまま継承されている、とびっきりおいしい物で、
世の中の人たちに伝えなくてはならないと考えたそうです。
「元祖 世の中で一番おいしいと言われた」と、
そのジューシーさを宣伝していますが、
私にはかなり火の入った肉の旨みのない、
ただの柔らかすぎる食感のないチキン。
質の悪さが見えてしまいます。
これだけ目立ちたがりのママや店、
そしてアドヴァイサー・マスヒロですから、
拘った鶏を使っていたら、
彼らは絶対にその産地などを公表して宣伝するはずです。
実際、隣の男性客二人も
「ちっとも旨くないではないか」と文句を言っていました。
彼には中学時代から何か「食」にトラウマがあったのでしょうか。
自分の写真掲載の拘りといい、
彼の生い立ちに起因するのかもしれません。
とにかくこの店のチキンバスケットは、質、食感といい、
大げさに宣伝するほどの物ではまったくないと考えます。
店を閉めようかと思っていたほどの不振店に、
息子さんが昨年戻りそして代替わりし、
店内も改装してマスヒロさんのバックアップもよろしく
今では繁盛店に。
なんと自由が丘にも支店をオープンするそうです。
詳細な店へのコメントは後のコラムに譲りますが、
繁盛しているとはいえまだ1年経ったかどうか。
それまでは閉店も考えたほどの不振店が、
この客単価で、こんな短期間で
改装費用(しかし結構安普請で詰め込み主義がわかります)を
回収して支店をだすほど余剰利益を上げられたとは考えられません。
ママの発言を信じるならば、確かに「キャンドル」の場合は
マスヒロさんに直接お金は支払っていないかもしれませんが、
マスヒロさんは支店の出店のために
スポンサーを見つけてきたのではないでしょうか。
角館の「一行樹」から
銀座の「リョウリ ゲンテン」へ変貌を遂げる際、
「ゲンテン」というスポンサーを見つけてきたのは
マスヒロさんだったはず。そしてプロデュース契約を結びました。
1年経たずして一個人の店が、
簡単に支店を出せるほど甘い業界ではないはずです。
支店を任せる料理人の養成なども出来るはずがないでしょう。
キャンドルからはコンサル料を貰っていなくても、
自由が丘の支店をバックアップするスポンサーと
マスヒロさんは契約している可能性は充分考えられるわけです。
しかし、コンサル料をマスヒロさんに払っている店を含めて、
コンサル業をしているマスヒロさんが
料理店評価をするのはおかしい、と問題提起しているのは
マイナーな友里だけです。
なのに、有名出版社の雑誌で、
ママ(この呼び名も笑っちゃいます)に
「お金を払っていない」とわざわざ言わせる、
もしくはマスヒロさんを思っての
ママの自発的な発言かもしれませんが、不自然ではないでしょうか。
かえって、他の店ではやっぱりあるようだ、と疑ってしまいます。
店からコンサル料を貰っている、
とは私以外、公に指摘していませんし、
「純粋な読者」、「マスヒロさんの信奉者」は、
夢にもそんなことは考えていないのですから。
表面上は友里の数々の問題提起を
この2年以上黙殺しているマスヒロさん。
姑息にそして間接的に、
第三者に言い訳させるのはかえって疑いを深めます。
しかし、キャンドルのボルドーワインは高すぎですね。
1990年のグリュオラローズが52500円、
マルゴーのセカンド、パヴィヨン ルージュ
(ヴィンテージは書いていない)が31500円。
ヘタしたら、小売の3倍です。
普通の洋食屋でこんな値付けのワインを頼む人がいるのでしょうか。
「鷹匠 寿」の若主人は、同じワイン(パヴィヨン ルージュ)を
「6千円で仕入れて店での売値は9千円」と言っていました。
マスヒロさんは「無料」で
色々キャンドルにアドヴァイスしているのでしょうが、
ワイン一つの売値にしても、
彼の知識ではまったくカバーできていません。
彼の限界が、底の浅さが見えてしまいます。
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