| 第621回あの店は今・・・ アッカ 2
 
 パスタはちょっと疑問。アーリオ・オーリオを初めて頼みました。
 シンプルな中、技量の差が出る料理ですが、
 チーズの風味が強く出すぎて私は好きになれません。
 しかし、トマトと豚のラグーのキタッラはおいしい。
 この店では煮込み系のソースのパスタをお勧めします。
 そしていよいよ仔羊のスティンコです。
 ココットでプレゼンしてから2人に取り分けてくれます。
 1年待たされたからか、量も充分で、上品ながら味わいも深く、
 一度はチャレンジすべきものと考えます。
 ワインはますますリストがプアになっているようです。最低で7千円から3万円までと安いものがありません。
 値付けも小売の2倍弱でしょうか。
 2000年前後が主体で一番古くても1993年と選択肢もありません。
 北の料理を意識しているからか、
 CPの良い南のワインがないのも残念。
 90年代のアマローネがリストアップされていましたが、
 若すぎて濃くて料理に合わないこのワインより、
 南方州のワインの方がましではないでしょうか。
 再考していただきたい。
 結果的には4時間近いディナーになってしまいましたが、メインまでの皿出しは改善されていて不満はありません。
 ただし、後から入店してきた客とドルチェを同時に出したいからか、
 最後でかなり待たされました。
 シェフの母親はいくらか仕事をするようになりましたが、
 ワインサービスを含めて実質男性一人。
 10%サービス料を取る割に、
 テーブルウォッチングをする余裕もなく、
 ワイングラスは空の状態が続くなど
 まだまだ解決されていない問題点も目に付きました。
 <結論>ワインが安くないので、追加料金を払うと一人2万円を超えるかも。
 2次会やアフターを考えなければ、料理自身はおいしいので、
 長時間だらだらお酒を飲んで楽しめます。
 |