第606回
勘違い移転で集客失敗の典型例、趙楊 その4
夜の9千円のコースはというと、
移転前の5千円コースとさして内容は変わらず、
かえって総量が減っていたのか追加を頼む羽目となりました。
夜はコースのみと言いながら、追加では単品を許す営業姿勢。
コースは量が少ないと自ら言っているようなものです。
前菜は新橋と同じ顔ぶれ、エビチリや汁なし坦々麺も同じです。
一番の問題は、スープをいれて7皿でしたが、
食べ終わる前にどんどん次の皿を持ってきてしまうことです。
どちらかというと早食いで通っている私達ですが、
それでも食べきる前に造ってきてしまうのですから、
まったく客のことを考えていないといえます。
最も渋滞した時は、テーブルに3皿たまってしまいました。
正に自己中心的な性格の料理人と言えるでしょう。
客を食べ急がしたら酒量が増えないのですから、
売上が伸びないはず。商売もヘタな主人と言えるでしょう。
昼は13時半頃、夜は20時過ぎに
店の裏から退出する主人を何回か見ました。
モチベーションが下がったのか、
もともとやる気がないのか知りませんが、
料理の早出しと開店時間内の帰宅。
主人がこれでは客が入るはずがありません。
夜の「陳麻婆豆腐」は激辛とリクエストしましたが、
それでも移転前のレベルには達していませんでした。
紹興酒も値付けがおかしい。
最低値でも一瓶6千円のものしか置いてありません。
他店では数千円で充分満足できるものが飲めます。
かくしてコースだけなら1時間で終わってしまいましたが、
単品を2品追加して一人1万5千円。
この内容ではあまりに高すぎです。
<結論>
以前の人気に勘違いして大幅値上げして集客に失敗、
引くに引けなくなってしまった勘違い料理人。
3万2千円のコースにも
〆は「陳麻婆豆腐」や「汁なし坦々麺」ですから
客を舐めているとしか思えません。近づかなくていいでしょう。
料理店はやはり主人の性格、
経営会社の営業方針次第ということを
あらためて立証してしまった店。
一人30万円、8名以上(つまり1回の食事で240万円以上)の
予約制コースも堂々とメニューに載せていますが、
ガラガラの店内では空しいだけです。
|