| 第597回オープン時はよかった、メルヴェイユ 1
 
 麹町の「オー グー ドゥ ジュール」は、マスコミなどで持て囃されたメートル岡部氏のサービスが評判で、
 相変わらず人気を保っているようです。
 確かに誰にでも人当たりの良い接客だとは思いますが、
 それだけでサービスの達人なのかどうか、
 私には疑問ではあります。
 その分店が昨年9月に日本橋高島屋近くに分店を出してきました。正式名は「オーグードゥ ジュール メルヴェイユ」。
 マスコミが言うように
 岡部氏が真のオーナーであると信じている人は少ないと思いますが、
 本店はどの客にも当たりの柔らかい接客態度と
 「オストラル」の元シェフ中村氏が造る
 しっかり目な味の料理を5〜6千円で食べられるということで
 女性を中心に人気が出ました。
 わずか数年で都心へ分店を出してきたのですから、
 数少ないお勧めの店として本店を紹介した友里は、
 オープン直後に駆けつけないわけにはいきません。
 調子に乗ってCPを落としているのではないかと考えたのです。
 「メルヴェイユ」は、高島屋からやや銀座寄り、中央通りをちょっと入った小路に面しております。
 鰻の寝床のように間口がせまく奥に長いのは本店譲り。
 しかし、内装色のベースは黄色ではなく白と茶系の落ち着いたもの。
 一歩中に入ってまず驚いたのは客層です。
 本店とは違って男性、特にお年を召した方が多いのです。
 中には男性客だけのグループも見かけました。
 一見すると四谷の「北島亭」に来てしまったかと思ってしまう
 居酒屋の雰囲気でありました。
 <明日に続く> |