| 第584回立地と主人の第一印象で損をしている、真(鮨) 2
 
 この店の良いところは酒類の価格が開示しあるところです。本来当たり前の事なのですが、
 開示していない不親切で不明瞭な鮨屋が主流の今、
 もともと鮨自体のお会計が不明瞭なので
 酒だけ開示しても意味があるかは別にして、
 客に安心感を与えるでしょう。
 エビス小瓶が500円も安い。
 ツマミは藁で炙ったものがありますが、ほとんどは鮨タネとダブルものです。
 時期物ですが、夏の眼高鮑の酒蒸しはなかなかのもの。
 昆布〆の白身もおいしく仕入のルートが良いのがわかります。
 同じく夏場に出された松輪の鯖は
 やはり時期的には無理があるのか良くなかったのが残念。
 やはり魚は旬に食べたいものです。
 握りはコハダや小鯛など〆ものが程よく、夏でも鮪がよかったことから、
 秋・冬の旬にはより期待できるともの考えます。
 すべてのタネが良いわけではなく、中庸なものもありますが、
 この価格帯としては満足するもの。
 ツマミと握りのお任せ、それに適度なお酒で、
 一人1万5千円超で終わります。
 <結論>麻布・六本木近辺の高級鮨屋ではCPがかなり良い店。
 近くにあればリピート可と考えますが、
 ツマミで毛蟹(おいしいが)などを特注してしまうと
 2万円を超えるので注意が必要です。
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