| 第516回友里が考える「客が納得する店」とは その4
 料理評論家、フード・レストランジャーナリストと取引するか
 
 客が納得するかは別にして、「客がはいる店」にするには
 料理評論家、フード・レストランジャーナリストたちに
 雑誌で煽ってもらうのが一番です。
 あくまで噂ですが、
 あの衝撃的雑誌デビューを飾った「ナリサワ」は
 かなり犬養裕美子さんと親しい、
 彼女を通して色々な取材を受けると読者の方から聞きました。
 このようなことは当事者が公にすることはなく、
 真実は隠されてしまいますが、
 彼女の著書でのフライング掲載を考えると、
 それが真実味を帯びてきます。
 さて、「料理評論家、
 フード・レストランジャーナリストたちへの質問状」
 シリーズで書きましたが、
 彼らは飲食店の評論、評価といった表の目立つ仕事の他に、
 飲食店のコンサルを請け負っているようです。
 つまり、オープンに際するメニューやサービスのアドヴァイス、
 また既存店ならば客が多くなるように色々助言をするのでしょう。
 評論家やジャーナリストと名乗る人が、
 このコンサル業として2足の草鞋を履くのは「けしからん」と
 私は言っておりますが、
 店側が彼らを利用するどうかは営業行為の一端ですから
 構わないと思います。
 店を広く認知してもらうには彼らに取り上げてもらうのが一番早い。ただし、紹介記事に反することをしてはならない、
 わかりやすく言えば、実態と違ったでっち上げ記事を認めない
 矜持を持ってもらえればいいのです。
 シビアとはいかなくても、客が実際に行って
 まったく違う印象を得てしまうような記事と
 矛盾した営業方針をしなければいいと思います。
 どのような契約条件なのかはわかりません。1回いくらと決まった請負なのか、
 売上増に関連した成功報酬なのか、
 コンサル契約したら必ず雑誌で取り上げてくれるのか、
 その実態は当事者しかわかりません。
 店側から先に接触するのか、
 コンサル会社が店に売り込んでいくのか、
 雑誌で先に店をちょっと取り上げてから
 コンサルを売り込んでいくのか、
 他に仲介者のようなブローカーがいるのか、
 まったくわかりません。
 言いたい事は、「客が納得する店」は必ずしも「客が沢山入っている店」ではないということです。
 前者は派手ではないが長く続くでしょうが、
 後者は線香花火で終わることが多いと考えます。
 店を出す際は、彼らとの付き合いをどうするか、
 必要悪と割り切るか、投資対効果を考えた判断が必要です。
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