自腹ゆえに本音、愛するがゆえに辛口。
友里征耶さんの美味求真

第489回
ワインの諸々 その39
ヴィンテージが入っていないワインリスト

安い価格帯のフレンチやイタリアンならば
たまに見かけるヴィンテージが記入されていないワインリスト。
皆さんはどう思われますか。
ストックしているワインのヴィンテージが年々変わるので
リストを毎年作り直す経費を省きたいのか、
ヴィンテージが違っても
同じワインなので味わいは変わらないと考えている無知な店なのか、
真意はわかりませんが、
まったくワインに拘っていない店が、
拘っていない客をターゲットに考えていると推測します。

ところが、結構なお値段をつけている店で
ヴィンテージをいれていない店を最近見ました。
結構このコラムに最近登場している
「レストラン よねむら」ですが、
このスタイルは東京だけでなく
京都で長らくやってきたとしたならば、
そして京都で長く人気を保っているとするならば、
京都の人は
まったくワインに拘らない人が多いということになります。

安いワイン、たとえばサントネージュとか
1本数百円、1千円のワインならば
逆にヴィンテージ云々をいうのは野暮でしょう。
しかし1万円以上もする高額ワインで
ヴィンテージを気にしない太っ腹な人が
果たしてワイン通にいるのかどうか。
客単価が数千円ではなく、
1万円を超える店でこのようなシステムをとるということは、
雰囲気重視だけのワインも料理も拘らない客を対象にしている、
そういう客が支えている、
と思われても仕方がないでしょう。


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2004年11月28日(日)

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