| 第466回予想以上の支払額、料理屋 こだま 2
 
 料理はコース制といってもご飯物までで7皿、量的には物足りなく、
 初回の訪問時は帰りに近くの焼肉屋で
 豆腐チゲを補給したくらいでした。
 数回訪問しましたが、この店で「造り」というものにめぐり合いません。
 トウモロコシのアイスに
 スッポンのジュレといったサプライズのあと、
 生ものでは若布ソースのかかった牡蠣が定番です。
 ソース自体はおいしいのですが、
 わざわざ牡蠣の風味を打ち消す取り合わせに疑問です。
 そして、若布を練りこんだ蕎麦を
 鮑の肝ソースをかけて鮑の殻にいれて出す料理は
 初めての客には受けるでしょう。
 残ったソースはパンで食べきるのですが、これはいけます。
 しかし、蕎麦が饂飩に変わる事はあるようですが、
 毎回となるとサプライズからマンネリと印象は変わります。
 主人はイチジクが好きなのか、これを使った焼き物や揚げ物をはさんで
 最後の〆は定番の鯛飯です。
 季節によって鯛などの造りはでるとは聞きましたが、
 1コース制に絞ってしまったからか、
 〆までの7皿のうち若布蕎麦、鯛飯が常連で
 毎回登場することになります。
 意外性のある食材を使った創作和食の割に、
 小泉首相ではないですが
 早々とネタ切れになるのではないでしょうか。
 しかし、私は料理よりもこの店の会計に不満です。1万5千円のみと開示しているコース価格ですが、
 連れがお酒を飲まないにもかかわらず
 一人当たり2万円を軽く超えてしまいました。
 カウンターでもサービス料として10%とるようですが、
 それだけではこの価格になりません。
 価格を開示していない日本酒や焼酎が
 かなり高い値付けとなっているのでしょう。
 <結論>イケメンに弱い貴方はぜひカウンターで。
 小上がりは更に席料を要求されるようです。
 ダイニング系とは違って、
 主人の創作料理はサプライズでもおいしい部類。
 しかし、パターンが限られており、リピートは必要ないでしょう。
 最終価格を考えると、CP悪すぎです。
 小十で1万8千円コースを頼んだ方が、
 食材、味、量で満足、そして価格も安く上がるでしょう。
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