自腹ゆえに本音、愛するがゆえに辛口。
友里征耶さんの美味求真

第422回
隠れ家的なわりにまとも、鮨処 小笹 2

基本はお任せスタイル。
勿論、酒飲みを嫌う雰囲気はないのですが、
ツマミは刺身が出てくるだけで手のこんだものはありません。
運がよければ
大型の「眼高鮑」の蒸し物に遭遇できるかもしれません。
造りの鯛は塩で味付けされていましたが、
握りは江戸前風。
煮切りやツメがすべてに施されていています。

女性スタッフが
入り口付近で隠れるようにウォッチングしています。
何か手をあげる素振りをしそうになるととんでくるので、
客はストレスを感じないでしょう。
お酒の種類が多い訳ではありませんが、ビールはエビスのみ、
ある種の拘りを感じる鮨屋です。

最初は隠れ家的な入り口で心配しますが、
予算は一人当たり1万5千円前後です。
上野毛の人気店、「あら輝」と似たコンセプト。
同じように、「握り」自体に熟練の技術を感じません。
価格とバランスしたネタ勝負の店。
その割に世間に知れ渡っていないのは、
入店しにくい造りだからでしょうか。

<結論>
若く見える主人が握っている先入観からか、
銀座の「小笹寿し」ほどの握りやネタへの仕事振りを感じないが、
ネタ質とコストを考えると充分満足できると考えます。
初訪問時は、民家の駐車場を躊躇なく突っ切ってください。


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2004年9月22日(水)

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