| 第408回隠れ家的な割にまとも、ラ プリムラ 2
 
 アミューズにでたアナゴのフリットは身が厚く食感も良い。「近藤」のやせ細った生臭い穴子よりかなり旨く感じたのは
 それほど「近藤」のレベルが低いからでしょうか。
 選べない前菜は鯛のカルパッチョ。燻香をつけているとのことでしたが、あまり感じなかったが
 肉厚に切られていて私は食感よく食べ応えがありました。
 質はイタリアンではこんなものでしょう。
 ジャガイモのピュレに甘く味付けた手打の「チャルソンズ」、
 私はたとえリピートしても次回からは頼みません。
 話のタネにはいいですが、ワインが進まず量も少ない。
 他のタリアテッレやタリオリーニのラグー物が
 結構な量で魅力的に見えました。
 しかし、セコンドのフリウリ料理、「グーラッシュ」で挽回です。牛肉の赤ワイン煮込みのようなもので、
 パプリカが利いていてなかなかおいしい。
 同じく量が物足ないのですが、
 フリウリ地方の人は小食なのでしょうか。
 ワインは種類が多くはありませんが値付けは安い。小売の1.5倍以内のものが目立ちます。
 しかし残念なことに、
 1万円前後と料理に比べて絶対額の高いワインを主体にしています。
 この家庭的なレストランなら
 7千円までに抑えていただきたいと思います。
 マダムもシェフも若い方で、過不足ないサービスといえますが、食前酒を飲みながら料理を決める楽しみを
 せかさないでいただきたい。
 何回か催促に来たのはちょっと残念でした。
 ほとんど身内だけの営業なので、
 サービス料をとらなければより納得する店と考えます。
 <結論>フリウリ料理以外にメニューを見て、
 気になる物が見当たらなかったのが残念。
 選択肢も限られているので、食後の満足度の割に、
 すぐさまリピートしたくはなりません。
 季節によってかなり料理が変わるという条件付ならば、
 リピートも可と考えます。
 絶対額が高いワインが多いので、
 一人1万5千円前後になるでしょう。
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