| 第401回飽きられるのは早いかも、クロ ド ミャン 2
 
 中華鍋で炒める有機野菜の量に驚き、山盛りのパスタもその量と価格を考えれば文句をつけられません。
 この店のウリ料理の一つである
 「白金豚の肩肉・豚足の網脂包み焼き」は一日限定2組までとか。
 その大きな肉の塊を見ただけで食べきれるか不安になります。
 狭い厨房、限られた機材での調理ですから、ココット仕立てやソテー物が中心となり、
 よく言えばビストロ風、コテコテ味の料理が続きます。
 名物料理の一つ、「フォアグラのお好み焼き」は
 わざわざ頼むものではありません。
 山芋を使った具のないお好み焼きに
 フォアグラのソテーが挟まっているだけのもので、
 私には変化球と言うより暴投に感じました。
 量と価格はいいですが、その味付けに好き嫌いがでてしまう料理と考えます。
 唯一アミューズ的な位置づけの牡蠣が1つ千円と高い値付けで残念。
 ワインは高いのか安いのか検討がつきません。リストというものがなく、好みの傾向を言うと、
 奥から3本ほど持ってきてチョイスさせるシステムです。
 しかし、店側は積極的にワイン価格を開示しません。
 5〜8千円の範囲なのですが、
 選んできたワインも微妙に有名どころをはずしており、
 普通の知識では仕入れ値を推定させない
 高度な営業戦術といえるでしょう。
 サービス料は客一人当たり500円固定とこれまた画期的。
 料理よりワインがかなり高いので、
 たらふく飲みますと一人1万円を超えてしまいます。
 <結論>ビッグポーションで少人数だと皿数を頼めない。
 メニューは豊富なので、
 他の料理を制覇したくてリピートしてしまいがちだが、
 2回目以降はその濃厚な味付けや独特のワインサービスなどで、
 飽きてしまう可能性があります。
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