| 第396回麻婆豆腐めぐり その5
 芝欄、陸羽壷
 
 今回は都心からやや離れた、独立系の店を2軒選びました。 - 芝欄 -
 地下鉄赤塚駅より徒歩で5分ほど。
 雑誌では、陳健民氏の弟子筋の店と紹介されています。
 知り合いのライターの評判も上々の店。
 定休日が月曜なので注意が必要です。
 私はそれを知らず、初回は空振りしてしまいました。
 住宅街の普通の中華の造りの店です。
 数種ある定食の中の麻婆豆腐は普通の物で、
 単品メニューにある「陳麻婆豆腐」を選択しなければ
 今回の訪問の意味はなしません。
 1400円とこの立地の割に高めの設定ですが、
 赤い辣油と花椒の香りもする見た目は期待できるもの。
 しかし、ラア、マア、旨みのバランスはあるものの
 咽ることなく、発汗もせずに食べきれる
 無難な辛さの麻婆豆腐でした。
 辛さ、痺れにあまり強くない方の
 陳麻婆豆腐入門編といったところでしょう。
 - 陸羽壷 -
 駒澤大学の正門の反対側に位置する小さな中華料理店。
 豆腐を崩した麻婆豆腐が中国からの留学生にも評判だとの紹介で
 ついつい行ってしまった店であります。
 麻婆豆腐のほかに、
 黄色い海南島の唐辛子を使った料理もウリの一つらしく、
 かなり辛い味を出していると期待した店でしたが・・・
 平日及び土曜の昼はランチ定食のみで、雑誌に紹介されていた麻婆豆腐土鍋か坦坦麺、
 日替わり定食など数種のみしかありません。
 アラカルトは夜か日曜の昼だけのようで、
 その海南島の唐辛子を使った料理には挑戦できませんでした。
 麻婆豆腐は土鍋にご飯とともに入って提供されます。味噌味(豆板醤)とニンニクの味が強い麻婆豆腐で、
 本当に豆腐は崩してあります。
 店のスタッフは「辛い」と説明していましたが、
 まったく花椒の香りや痺れを感じません。
 辛味もあまり感じず、
 誰でも食べやすい麻婆丼といったところでしょうか。
 当然汗もかきません。
 これでは本場四川の味とは言えないと判断。
 本当に中国からの留学生に人気があるのか甚だ疑問です。
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